世界マザーサロンでは「全国心の木プロジェクト」 を立ち上げ、活動を行っています。困った時はすぐ相談!を合言葉に、子どもたちだけでなく、子どもの支援に関わる大人の皆さんからの相談に対応できるサポーターを広げています。サポーターは、弁護士、助産師、保健師、ファイナンシャルプランナー、食事指導、子ども食堂、料理教室講師など、様々な分野の方々に入っていただいています。(サポーターは紹介制で広げ、機密保持等定めた同意書を提出いただいています)
地域で子どもたちを支える「心の木サポーター」と共に全国各地で現状理解の対話会を開催しながら、いつでも相談できる体制を整えていきます。心の木サポーター一覧は、下記をクリックしてご覧ください。
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「心の木サポーター」として活動に協力頂く事になったきっかけや、日々感じている事などを『リレーインタビュー』として、掲載させて頂く企画です。
今回インタビューに答えて頂いた「心の木サポーター」は、ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタントとして活躍されているハートマネー代表 氏家 祥美さん。児童養護施設でのお金の勉強会の講師を務めて頂いたり、様々な活動に協力して下さっています。
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自分の「常識」を疑い、相手の立場に立つことを大切に
Q1. 心の木サポーターになろうと思ってくださったのはなぜですか?
もう長いお付き合いになる永井さんが、素晴らしい活動を始められると聞いて、サポーターになろうと思いました。永井さんは常に志が高くて、必要だと思うと困難な道でもどんどん切り拓いていく人。永井さんをサポートするという形でなら、私も社会のお役に立てると思いました。
Q2. 今のお仕事を選ばれたきっかけはなんですか?
ファイナンシャルプランナーとキャリアコンサルタントをしています。最初についた仕事は旅行会社の営業で、お金には全くと言っていいほど興味がありませんでした。その後、専業主婦になって家計を預かるようになって、やりくりや生活設計の重要性を感じお金のことを学び始めたのがきっかけです。資格を取ってみて、誰にとっても重要な知識だと感じ、この知識を広めたいと思って仲間と会社を作ったのが始まりです。
キャリアコンサルタントは、自分が再び仕事を始めてお金を稼げるようになったのがうれしくて、自分も再就職のお手伝いをしたいと思って資格を取りました。
Q3. 仕事をされる上で大切にされていることはどのようなことでしょうか
自分の「常識」を疑い、相手の立場に立つことを大切にしています。いろんな方に会えば会うほど、普通やあたりまえはないなと感じます。ですが、皆さんは自分にとってのあたりまえを持っています。だから、どんな価値観をもって、何を大切に暮らしているのか、できるだけその方に寄り添って考え、やりやすい方法を一緒に考えるように努めています。
Q4. これからの世の中、子ども・若者達に必要な力はどのような力だと思いますか?
傷つきやすい子、チャレンジに臆病な子が増えていると感じます。子どもたちにとって必要なのは、失敗の体験です。失敗したけれどたいしたことなかった。失敗したからこそ別の可能性に気がついた。だから挑戦してみてよかった。そんな風に思える経験をたくさん積んでほしいと思います。
Q5. その力をつけるために、私たち大人ができることはどのようなことでしょうか
多くの大人が、小さなことで子どもに口を出しすぎです。もっと大人は自分のやりたいことを見つけて自分事に夢中になって、子どものことは放っておいていいのではないでしょうか。親が一番身近なかっこいい大人でいること、そして、子どもたちが本当に困ったときや大人になったときに相談したい存在でいること、役に立てる存在でいることが重要なのではないかと思います。
Q6. 10年後、どんな世の中になったら良いと思いますか?
昔に比べると「自由」で「自己責任」が問われる世の中になっています。そしてその傾向は、今後ますます高まっていくでしょう。自分で責任を持つ限り自由でいられる世の中は、とてもいいことだと思う反面、、格差もますます開いていきます。だからこそ、最初からあきらめる子が増えないといいなと思います。
10年後、従来の枠を超えて、チャレンジする人が増えるといいなと思います。年齢や性別、学歴、地域などの枠を超えて、何歳でも学びなおして、やりたいことにチャレンジをする人が増える世の中。近年の小規模な起業や副業のブームなどはその兆しだと思います。工夫次第で何時からでもどうにでもなる世の中が来ると思うので、私たちも頑張りたいですね。
家庭でのお金教育、まずは一緒にお買い物から
Q1.学校でのお金の教育について、変化は感じられますか?
2022年4月から、成年年齢が18歳に引き下げられます。それに伴い、2022年4月から使われる教科書にも変化が出ていますし、学校でもお金の教育がいままで以上にされていくと思われます。契約責任の話と投資教育が注目されています。
Q2.子どもたちが社会に出る前に最低限知っておきたいことはどのようなことでしょうか
最低限知っておきたいのは、騙されないこと、安易な借金をしないこと、しっかり働いて収入の範囲内で暮らすこと。まずは、知らないがためにうっかりマイナスに陥らないことが重要です。
Q3.家庭でのお金の教育について、難しいと感じられる親御さんが多くいらっしゃいます。どのようなことから話をしたら良いでしょうか
一緒にお買い物に行きましょう。子どもが小さい頃なら、一緒に商店街やスーパーに行って買い物をする。慣れてきたらお買い物を頼んでみる。ごく当たり前のことですが、そうした経験をするなかで、商品選びのコツや、消費税の話などができます。お小遣いのやりくりも、小学生のうちから経験させましょう。お小遣いの使い道は子どもの自由に。失敗も必要な経験です。
塾代や学費など子どもにかかるお金はオープンに。高校生くらいになったら、家計についても聞かれたら、食費や住居費など可能な範囲で答えてあげましょう。
Q4.今後の活動予定について、教えてください
4月に執筆した家庭科の教科書が使用開始になります。
4月に次男が成人(19歳)になり、長男が社会人になる予定。親として一区切りがついて、6月には私が50歳になります。実は昨年の秋から逗子葉山でひとり暮らしも始めました。海や山で遊んで体を鍛えています。
かっこいい大人を増やすべく、人生の秋を応援する「オータムライフ」というサイトをただいま準備中。50-75歳の人が少しペースダウンして、自分らしく長く働けるといいなと考えています。
オンラインでのセミナーやイベントなど、今年は自分発で、楽しいことや必要だと思うことをどんどん形にしていきたいと思っています。
<最後に>子ども・若者たちへのメッセージ「こんなことに困ったら、ここに連絡してください。」というものがあれば、それも教えてください。)
いま見えている世の中は、世界のたった一部です。もし生きづらさを感じていたら、その場から離れるのも一つの選択肢ではあるでしょう。ただし、皆さんの周りにも、力になってくれる大人や友人が必ずいるはず。あきらめる前、逃げ出す前に、声を発してみてください。公的な機関にもサポートの仕組みはたくさんあります。
お金回りの連絡先を1つご紹介します。危険には近寄らないのが一番ですが、騙されたかな思ったら「188」に電話を。市外局番なしでつながる消費者ホットラインで、消費者相談に無料で乗ってもらえます。
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