【良好な親子関係の築き方②】自分で考える子どもに変えていく3つのコツ~思考力を鍛えよう~

【良好な親子関係の築き方②】自分で考える子どもに変えていく3つのコツ~思考力を鍛えよう~
本当に大切なことを話せる親子関係を築くためにできることを考えていくシリーズ第2弾
子どもが言うことを聞かない、わがままばかり、宿題せずにダラダラ、、「そんな子どもを見てイライラする!」という経験のある方は多いのではないでしょうか。
前回の記事では、「子どもへの伝え方」についてでしたが、イライラするのは大抵、自分(親)の思い通りにならないとき。子育ては、子どもを親の思い通りにさせることではありません。今回は、子どもが自分で考える練習をすることの大切さと、思考力を高めるために、親子でどのような生活を送っていけばよいかご提案します。
<関連記事>
【親子関係の築き方①】その『声』は子どもにしっかり「入って」いますか?~本当に大切なことを話せる関係づくり~

自分の気持ちを伝えることができる自己肯定感の高い子どもとは?

自分の気持ちを伝えることができる自己肯定感の高い子どもとは?

指示が多すぎると子どもは無気力に

子どもにはどんな大人になってほしいですか?と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?

「幸せに生きてほしい!」
「自由に生きてほしい!」
「好きなことが仕事にできたら、、」

などなど色々な希望があるかと思います。

ですが、実はこの「想い」とは真逆のことをしてしまっていることも。

前回の記事(「【親子関係の築き方①】その『声』は子どもにしっかり「入って」いますか?~本当に大切なことを話せる関係づくり~」)でも書きましたが、指示・命令が多いと、子どもは無気力になったり、反発をしてくるようになったりします。反発をされるといちいち面倒に思いますが、子どもは自分なりに考えているということ。一見、何でも言うことを聞いてくれる子の方が「良い子」に見られがちですが、その場合は要注意です

「自分で考えられる」=「自己肯定感が高い」

では、親はどのような対応をすることで、上記のような希望を叶えることができるのでしょうか。

これまで多くの子どもたちと接する中で、「自分の気持ちを言葉にする」ということを苦手とする子がとても多いということを感じてきました。それは、気持ちと向き合う時間がなく、自分の気持ちを認めることができず、表現する方法が分からないから。

現在、「本当の自分の気持ち」を感じるためのプログラム(「心の木」を育てよう~東洋思想と子ども瞑想)を小学校などでお伝えしていますが、ぜひご両親の方々にも知っていただき、「自分の気持ちを言葉にする」生活をご家庭でも取り入れていただければと思っています。

そのためのポイントは3つです。

考える習慣を作るために3つの大切なこと

①直指人心(じきしにんしん)の考えを知る
②自分の気持ちを受けとめる練習をする
③何もない時間を作る

このポイントは、お子さまだけでなく大人にも共通していますので、このあと順番に説明していきたいと思います。

考える習慣を作るために大切な3つのこと

考える習慣を作るために3つの大切なこと

①直指人心(じきしにんしん)の考えを知る

「考える」というのは習慣です。考える経験が少ないと、考え方が分からず、自分で何か答えを導き出す、ということが苦痛になってしまいます。その結果、誰かが指示をしてくれるのを待つ、というだけになってしまうわけです。指示待ち人間は急にそうなるわけではなく、子どもの頃からの経験の蓄積の結果です。

では、なぜ指示待ちになってしまうのか。古くから伝わる『禅』でも、外に答えを求めることを戒める教えがたくさんあります。その中の一つに『直指人心』という言葉があります。
これは直ちに人の心を指す、ということで自分に迷って外に物を追うのではなく、自分の本心を直接つかむことの大切さを説いた言葉です。自分に自信がなく、外にもっと良いものがあるはずだと追い求めてばかりいると、人の指示ばかりを求めることになってしまうわけです。

自分はどう思うのか、どうしたいのか、自分を見つめて自分の気持ちをつかむ。そして行動する。この繰り返しが「自分で考える」という力に繋がっていきます。

お子様と一緒に禅に触れる入門書としては、「心をつよくする 禅語 (こども修行シリーズ)」 がお薦めです。

②自分の気持ちを受けとめる練習をする

心の木を育てようプログラムに参加した子どもたちの声

この「自分を見つめて自分の気持ちをつかむ」ということを苦手とする人は大人も子どもも多くいます。それはこれまで「こうすべき」「我慢」「頑張れ」「みんなと一緒に」と気持ちを押し込めて貫くことが美しいとされてきた社会的背景も一因としてあるかと思います。

悔しい、悲しい、嫌だなど一見ネガティブ気持ちはよくないものだと思いがちですが、自分の気持ちは全て大切なものです。

持ってはいけないものはなく、一旦自分で受けとめる。まだ語彙力が少ない子どもだったら、親が一緒に共感し、それを言葉にしてあげる。悔しかったんだね、悲しかったんだね、嫌だったんだね、と共感してくれる人、分かってくれる人がそばにいるだけで、子どもは素直に自分の気持ちと向き合えるようになります

そして、そこから、自分はどう思うのか、どうしたいのか、に落とし込んでいけるようになります。

自分の気持ちとの具体的な向き合い方については、『「心の木」を育てよう~東洋思想と子ども瞑想』プログラムで行われた、筑波大付属小学校4年生の授業報告(「心の木」を育てよう【1時間目】〜「大丈夫」と思える心~)をお読みください。

③何もない時間を作る

今の子どもたちは本当に忙しいなと感じます。

月曜日から日曜日まで習い事が何かしら入っており、お友達と遊ぶ約束をするのも大変。時間に追われる毎日の中では、自分の気持ちと向き合うゆとりも生まれません。これは大人も同じです。

何かもやもやとしたものがあってもそこに蓋をしてしまっているうちに、いつの間にか「もやもや」だけがいっぱいになっている。いっぱいいっぱいになってしまってからの気持ちの整理はそう簡単にできるものではありません。

何かしている方が前に進んでいるように思い、安心しがちですが、実は何もしない時間にじっと考えるという時の方が心は成長しています。心の成長なく、能力の成長はありません。

まとめ

自分はどうしたいのか、どう思うのか、外に答えを求めず、自分で考える練習をしよう

いかがでしたでしょうか。

考える力をつけるために、と色々なカリキュラムが組まれることもありますが、日常生活の中でこそ身につけられるものだと思います。
そのためのポイントは3つ。

  • 自分の気持ちに向き合える時間的余裕を作る
  • 気持ちを受けとめる練習をする
  • 自分はどうしたいのか、どう思うのか、外に答えを求めず、自分で考える練習をする

日常の中でそんなことを意識しながら親子で過ごせたら、きっと子どもも安心して心を解放することができるはずです。

一般社団法人 世界マザーサロン 代表理事
ヴィーガン子育てプロジェクト 代表
永井佐千子

一般社団法人世界マザーサロン  代表理事 永井佐千子(Sachiko Nagai)< 永井佐千子( Nagai Sachiko)経歴 >

・2002年から中国ビジネスに関わり2006年に独立。中国現地の弁護士事務所での勤務、香港での会社設立、上海の大手イベント会社での事業サポート等の経験を経て帰国。
出産後は母親も自分のペースで働き続けられる環境を作りたいという想いのもと、株式会社ESビジネスサポート内にSuper Assistant事業部(SA事業部)を設立
・2015年 世界中のお母さん達と子どもの未来を考えていきたいという想いのもと、(社)世界マザーサロンを設立
・2017年7月 日本で初となるヴィーガン子育て情報サイトをオープン
その他、児童養護施設での料理教室、性教育勉強会、放課後学習支援、環境教育など、講座やイベントなどを通して、学びの場を広げている。
1男1女の母

永井佐千子のコラムはこちらからお読みください
WMS OWNER SACHIKO’S COLUM
世界マザーサロン代表永井佐千子コラム

関連記事

【良好な親子関係の築き方①】その『声』は子どもにしっかり「入って」いますか?~本当に大切なことを話せる関係づくり~

「心の木」を育てよう~東洋思想と子ども瞑想プログラム 開始のお知らせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です