【良好な親子関係の築き方①】その『声』は子どもにしっかり「入って」いますか?~本当に大切なことを話せる関係づくり~

【親子関係の築き方①】その『声』は子どもにしっかり「入って」いますか?~本当に大切なことを話せる関係作り~

世界マザーサロンでは、2017年より定期的に性教育勉強会を開催しています。なぜ性教育が必要なのか、成長に合わせた性の伝え方、子どもを取り巻く環境などをお伝えしているのですが、これまで多くのお母さん方とお話しをしている中で、そもそもそういったことを話せる関係ができていないという話しも多くありました。
その場合、知識を得てもそのままになってしまうということも。そこで現在勉強会では、普段の親子関係のあり方を見直すところから、お話しをしています。

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性交開始年齢を早める要因は、親に対する「うっとうしい」という思いも背景に

性交開始年齢を早める要因は、親に対する「うっとうしい」という思いも背景に

「2016年第8回男女の生活と意識に関する調査」結果(日本家族計画協会)によると、性交開始年齢を早める要因として、母親、父親に対し、嫌い、うっとうしい、と思うようになったり、家庭に対して楽しくない、普段親と話しをしなかった、朝食を食べなかった、といった背景が挙げられていました。

中学生頃になると体も心も成長し、精神的にも不安定になりやすくなります。そのイライラ、もやもやをどう処理して良いか分からないまま、子どもも外に対して攻撃的になりがちです。一方で、小学生の頃と比べると自分の自由度も広がり、交友関係も変わってきます。

そうした様々な変化に親としては色々と心配も増え、ついついうるさく言ってしまいがちですが、言えば言う程、子どもとの距離は開いていってしまいます。皆さんの中でも子どもの頃に同じような経験がある、という方も多いのではないでしょうか。

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「性教育」の前に、まずは親子関係の土台作り

親子関係をある時急に変えるというのはなかなか難しいものです。
例えば、小さいうちから、あれしたの?これしたの?こうしなさい、あーしなさい、と言う習慣がついている場合は、子どもが大きくなってからもうるさく言ってしまいがち。日頃のちょっとした会話のやり取りが10年後、20年後の親子関係に繋がり、そして子ども自身の在り方にも繋がっていきます。性教育というと、うちはまだ早い、ということを言われる方が多いですが、まずは、「本当に大切なことを話せる関係」を築く、ということを意識して生活するということであれば、取り組みやすいかもしれません。

親子関係のしっかりした土台ができていれば、性教育についてはいつでも話ができるようになります。まずは土台作りが大切です。

日々の“発言”を振り返ってみましょう

子どもへの声かけ

以下の中で、該当するものはありますか?

①子どもに対して以下の言葉がけをよくしている

  • 早く〇〇しなさい
  • 〇〇しちゃだめ
  • もうやったの?
  • いつまで〇〇してるの?!
  • ちゃんと話しを聞きなさい

②話す距離

遠くから声をかけている

③話し方

何か注意をする時、早口/声が高い

④話しの長さ

同じことや昔のことなどをつい話しが長くなりがち


子どもが何かに夢中になっている時でも、大人はつい自分都合で話しを進めがち。
私たち大人も何か自分が夢中になっている時に、遠くから大きな声で何か言われてもうるさく感じるだけですよね。また、真剣にやっている時に急に取り上げられたり中断させられたりしたら腹が立ちます。

子どもも同じです。
大人から見たらくだらないと思えるようなことでも、子どもにとっては真剣。それを途中で止められたり邪魔されたりしたら、ストレスになります。

また、遠くから声をかけるという場合。
親も色々やることがあるので、どうしても自分のやることをやりながら、子どもに話しをしがちです。料理をしながら、片付けながらなど。そして子どもに対して遠くから、①で挙げたような声かけをしているという場合は、その声はほとんど子どもには入っていない、と考えてよいと思います。

入っていないから、何度も同じことを言わなければいけない。
家の中が大声でいっぱいになると、親も子もものすごいストレスを感じるようになります。

そして話しの長さもチェック
「先生よく怒るけど長いから何怒っているか結局分からないことがある」と言っていた子がいました。自分に置き換えてみると分かりやすいと思います。いつまでも強い口調で話しをされても、聞いているうちに、あー早く終わらないかなー、まだ何か喋ってるよーと心の中で思ってしまうのではないでしょうか。
そして結局子どもの中には何も残らないということになります。

その声かけの目的は?

子どもに何か声をかける、ということは、子どもに何かをしてほしい、という何等かの目的があるはずで、自分のイライラをぶつけることが目的ではないはずです。
そして、自分の言う通りにさせる、ということも目的ではありません。
日々の生活の中で意識をしたいのは、「子どもが自分で考えて行動できるようにする」ということ。それを思えば、大きな声でガミガミ言うのは逆効果ですよね!

ちょっとした心がけで会話の質もアップ!

親子関係改善のコツ

もし、これまで挙げてきたことに少しでも該当するなという場合は、子どもに声をかける時、是非以下のことについて意識してみてください。

①子どもに何かを伝えたい時は、子どもの傍まで行く
②様子を見て話しをする。急ぎの用事、すぐに伝えたいことがあれば、急いでいることを伝えてから話す
③早口、声が高い傾向がある場合は、普段の速さより「ゆっくり話す」ことを意識する(「ゆっくり」を意識すると、声のトーンも少し下がります)
④「今、伝えたいこと」を一つに絞る

そうは言ってもつい・・・という方も多いと思います。すぐに変わるのは難しいですが、だからと言って、自己嫌悪になる必要はありません。10年後、20年後を見越しながら、少しずつ意識をしてみると、きっと家の中の雰囲気が変わってきます。そして、子どもの精神状態も変わってきます。

お子様とのこと、家族内でのこと等、何かお悩みがありましたら、是非お気軽にお問合せくださいね!また、マンツーマンでの性教育勉強会も承っております。詳細は下記からご覧ください。

世界マザーサロン 永井佐千子

親から子へ伝えたい性教育勉強会

性教育勉強会
「性教育とは、子どもが自分自身を大切に、そして他者も大切にできるよう心を育てていくこと」だと世界マザーサロンは考えています。
そのためにご家庭でできる性教育の勉強会を開催しています。

これまで、東京、長野を中心に勉強会を開催してきましたが、Zoomアプリを利用したオンラインでの勉強会も開催しています。
1回1,000円/人、1名さまより開催します。

性教育を始めるのは、お子さまが3歳頃からいつでも可能です。
ご家庭で伝えられることを通して、お子様が自己肯定感を育くみ、他者も大切にできる人に育ことを応援します。

詳しくは詳細ページをご覧ください。

性教育勉強会のお申込みや活動全般に関してご興味がございましたら、是非お気軽にお問合せ下さい。

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