【子どもの自立支援事業】児童養護施設アンケートから見えること~性・お金・仕事・食、生きていくために必要なこと~

【子どもの自立支援事業】児童養護施設アンケートから見えること~性・お金・仕事・食、生きていくために必要なこと~

2020年4月より開始した『児童養護施設退所後の子どもたちの自立支援事業』。この事業では、全国の児童養護施設を対象に、施設を退所した子どもたちが抱えている悩み、課題について職員の方向けにアンケート調査を実施し、今回、95件の回答をいただくことができました。お忙しい中ご協力いただいた職員の皆様には、心より御礼申し上げます。

主なテーマは性、お金、仕事、食についてです。
このアンケートの内容は別途レポートにまとめてこちらでも公開しますが、今回は結果から見えてきたことについてお伝えしたいと思います。
(※児童養護施設は18歳まで入居が可能ですが、特に必要がある場合は、20歳までの入所延長ができます。)

児童養護施設退所後の最大の課題は『孤独』

児童養護施設退所後の最大の課題は『孤独』

施設を退所した後の一番大きな課題は『孤独』だということを多くの職員の方からお聞きしました。これまで大人数で過ごしてきた環境から一変、一人でなんでもやらなければならないといけない中、その孤独を物欲で埋めようとしてしまい、多額の借金をしてしまったり、人に依存して性トラブルに巻き込まれてしまう、というケースが多くあります。

そうした子どもたちを退所後もサポートしていこうと、「アフターケア」の体制が少しずつ整えられつつありますが、“自立支援員”を配置して対応しているところがある一方で、人員不足からプライベートの時間を使って対応をしていたり、アフターケアの期間が限られていたりする場合も多くあります。人員不足については大きな課題となっています。

児童養護施設退所の子どもたちが抱えている悩みアンケート調査-アフターケア

生きていくために必要な力を養うために

生きていくために必要な力を養うために

今回のアンケートテーマは、お金、性、仕事、食ですが、これは生きていく上で本当に大切なことです。

ですが、特にお金や性については、「どう伝えたらよいか分からない」という回答が非常に多くありました。一般家庭でもこれら全てのことについて向き合って話ができている家庭は多くはないと思います
このアンケートは施設退所者を対象としたものですが、正しい知識を身につけないまま社会に出ている子どもはたくさんいます。
せめて学校でもっと考える機会を増やしてもらうことはできないかと強く思います。

児童養護施設退所の子どもたちが抱えている悩みアンケート調査-お金

児童養護施設退所の子どもたちが抱えている悩みアンケート調査-妊娠・出産

児童養護施設退所後の子どもたちが気軽に相談できる場を

児童養護施設退所後の子どもたちが気軽に相談できる場を

「子どもたちが自立をしていくにあたり、社会でどのような支援があったら良いと思いますか?」という質問に対して多くの方がメッセージを書いてくださいました。
特に多かったのが、相談できる場所・相手が必要だということ。

何か問題が起きてどうしたらよいのか分からない中、誰にも相談できず自分を追い込み辛い想いをしているという子はまだたくさんいます。こうした状況は、施設出身かどうかは関係なく、どの子にも起こり得ます。大人も同じです。

世界マザーサロンでは、こうした課題に対応していくために、これから全国各地で対話会を開催していこうと考えています。対話会を通して子どもたちの現状を理解し合い、そこから「サポーター」を増やしていきます

FP(ファイナンシャルプランナー)や助産師、弁護士など専門家の方をはじめ、企業や飲食店、教育関係者など、色々な業種の方に参加していただき、地域で連携を取りながら子どもたちをサポートしていける仕組みを構築していきます

現在、すでに全国11都道府県に対話会のファシリテーターがおり、来年度からこのファシリテーターを核に仲間を広げていきたいと考えています。

誰もが力を抜いて安心して生きていける社会を目指し、引き続き活動を広げていきます!

世界マザーサロン

世界マザーサロン 自立支援事業とは

子どもの自立支援事業

2017年より、子どもたちの「食事力」アップを目指し、食事力アップ!サポートプロジェクトを立ち上げ、児童養護施設で定期的に料理教室を開催しています。
そして2020年4月、子どもたちが社会に出てからも安心して前に進んでいけるようサポートをしていきたいと考え、「子どもの自立支援事業」を立ち上げました。全国にサポーターを増やし、みんなで支えあえる社会を創っていきます。Read more…

子どもの自立支援事業や活動全般に関して、ご興味がございましたら是非お気軽にお問合せ下さい。

子どもの自立支援事業関連記事

長野市三本柳の「にっこりひろば」でMEBUKIを受講しませんか?

世界マザーサロンの活動プロジェクトの一つ ...
続きを読む
世界マザーサロン代表理事永井佐千子より 年末のご挨拶

出逢いに支えられた2019年の世界マザーサロン

世界マザーサロンは今年もたくさんの仲間と ...
続きを読む
私たちにできること

「心の木」を育てよう【2時間目】〜幸せって何だろう?~

筑波大学付属小学校4年生のクラスにて、㈳ ...
続きを読む

コメントを残す