仕事がなかなか続かない、自分に合う仕事が何かよくわからない、人間関係が苦手でストレスが溜まる、という話をよく聞きます。 2020年に行った児童養護施設職員向けアンケートの結果によると、施設を退所した子どもたちが就職した後、「仕事が一年以上続かないケースが多いと感じている」率は66.3%でした。
また、仕事が続かない理由は、人間関係に続き「仕事の内容が合わないまたは難しい」が多くを占めていました。
せっかく職が見つかっても続かない、という問題を解決するにはどうしたら良いでしょうか?
まずは「自分のことをよく知る」ことが大切です。
仕事というと辛い、大変というイメージが先に出てくるかもしれませんが、仕事とは本来、自分の夢を叶える素晴らしい時間。
そこで、世界マザーサロンは、仕事についてもっと考えるきっかけを作りたいと思い、子どもたちへの「職探しヒアリングシート※」を作成しました。
※ハートマネー代表 氏家祥美 ファイナンシャルプランナー/キャリアコンサルタント 監修
ぜひ親子で、またはご自身で、考えてみてください。
「職探しヒアリングシート」
1.好きなこと、好きな時間はどんなことですか?
(例:音楽を聴く、本を読む、運動、You Tube、食べること、子どもと遊ぶこと)
2.得意なことはなんですか?
(例:文章を書く、絵を描く、工作、人を笑わせる、人の話を聞く、運動、掃除、料理)
3.がんばったことはなんですか?
(例:資格の勉強、サッカー、植物を育てた、部活、料理、コンクールを目指した)
4.興味があることはどんなことですか?
(例:料理、出版、車、写真、絵、歴史、教えること、ファッション、動画制作)
5.苦手なこと、やりたくないことはなんですか?
(例:人前で話す、体を動かす、うるさい場所、人が多い場所、早起き)
こちらを考えた後、これまでの自分の経験や得意をかけ算していきます。
例えば…
食べること×料理×スイーツ =パティシエ
絵を描く×一人が好き×本 =イラストレーター
体を動かす×植物を育てる×料理 =農業
というように、社会に出る前に自分の好きなこと、得意なこと、逆に苦手・やりたくないこと、などをあらかじめ考え、知っておくことで、それがどんな仕事につながるのかが見えてきます。
「好き!」「楽しい!」が仕事をやり続ける原動力
仕事は「ただお金をもらうためのもの」ではなく、「好き!」「楽しい!」が土台になっていると、やり続ける原動力になります。今の世の中、仕事の種類は様々。家にいてもできるもの、技術を身につけ一人でできるもの、接客、事務などたくさんあります。
子どもたちの好き×得意×興味をもっと伸ばしていけるように、少しでも早い段階から目指すものを見つけ、そのために何が必要か考えていけると色々な可能性が見えてきます。
日々の生活の中で子どもたちに伝えたいこと
お父さん、お母さんの仕事のことをお子さまと話す機会はありますか?子育てしながら毎日のお仕事は大変です。ですが、「仕事で疲れた」「仕事が忙しくてしんどい」家族の中でそんな話題しかあがらないと、子どもは「仕事とはそういうもの」というイメージを抱いてしまいます。
「しんどいけれど、こんなことがあって今日はお父さん嬉しかったんだよ」「お母さんはこういうことが好きで、この仕事を続けているんだよ」そんな話ができたら、自然と子どもは仕事の選び方を意識していきます。
子どもはお父さん、お母さんの背中を見ています。
今就いている仕事について、なぜ自分は続けているのか、この仕事の好きなところは?私が得意なことは?仕事で嬉しかったことは?など、時々自問自答をしながら、その答えを子どもに伝えてみると、また違った意見が聞けるかもしれません。
ぜひ、子どもと一緒に、これからの働き方を考えてみてはいかがでしょうか。
世界マザーサロン
学び舎めぶきクラウドファンディングへの応援、ありがとうございました!
私たち、世界マザーサロンは、社会に出てから行き詰ってしまった若い人たちが、実践を通して色々なことにチャレンジできる場を創りたいと思い、長野市川中島町に「学び舎(や)めぶき」を2021年12月より正式にスタートしました。
「学び舎めぶき」では若者を対象に、農業・IT・縫製・調理等の事業を通して自分にあった働き方を考えていきます。経済的に厳しい状況でも受講できるよう、受講料は無料にします。運営費は、これら事業からの収益を充てていくと同時に、雇用にもつなげていきます。
その土台作りのための運営費について、この度クラウドファンディングを実施させていただきました。たくさんの方の応援のもと、1,359,000円ものご寄付をいただくことができました。心より御礼申し上げます。一人で抱えず、お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。オンラインでも大丈夫です!
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