英語の次の試練は・・・統計学!
英語で学ぶことも少しずつ慣れ始めた頃、私にとって次なる挑戦がやってきました。それは統計との闘いでした。
大学のゼミでは論文を読むのですが、社会学や経済系の論文のなかには社会調査の結果を示す統計データやグラフがよく登場します。ところが残念なことに、私には統計データやグラフの意味がまるでわかりません。
Σ(シグマ)なんて「なに?このゼットの反対向きのマーク」という具合で、謎の文字や小さな数字が並ぶ図表を、まるで宝地図の暗号でも見るような気分で眺めていました。
そんなある日のこと、教授が論文のなかにあった統計データの解説を始めました。
「高校生の数学がわかっていれば、この統計は読めると思うんだけど……」といいながら、かみ砕いて解説してくれているにもかかわらず、教授の言葉の意味も、ホワイトボードに書かれた記号の意味もまるでわかりません。
20年以上の時を経て回ってきた“つけ”?!
それまでの授業では、社会人経験を持つ大人として積極的な発言が多かった私ですが、このときばかりは穴があったら入りたいくらいどうしていいかわからない状態でした。
思えば、高校一年生のときに早々に志望校を私立文系に絞っていたため、数学Ⅰすら満足に授業を聞いていなかった私。そのため、忘れたというよりも、習ったことがあるのかないのかもまるでわからない状態でした。
当時は私立に絞って効率よく受験に合格したつもりでいましたが、20年以上の時を経て今頃つけが回ってくるとは思ってもいませんでした。
自分の可能性を信じて少しずつでも学び続ける!
「このままじゃいけない!」と思い、その日のうちに「高校生でもわかる」と書かれた統計の入門書をネットで注文したまではよかったのですが、5分の1まで読んだところで苦痛のあまり早々に読むのを断念する始末。
その後は、「はじめての」「数学嫌いでもわかる」と書かれた別の入門書にも手を出しながら、3歩進んで2歩下がるといった感じで本を読み進めていきました。このときほど、数学好きな高校生の長男を尊敬したことはありません。
結局、統計への苦手意識はまだ克服できないまま夏休みが終わり、後期の授業が始まろうとしています。しかし、あれだけ苦手で20年以上劣等感を抱えていた英語をいま楽しく続けられていることを思うと、きっと統計もいつかわかるようになるはずと信じています。
ダメだ、と諦めてしまっては、そこで可能性はなくなってしまいます。本当に少しずつでも、自分の可能性を信じて進んでいけば、きっとその先に見える景色はまた大きく変わったものになるはず。明るい希望をもって、これからももがきチャレンジしていきたいと思います。
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By よっしー
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