「心の木」を育てよう【2時間目】〜幸せって何だろう?~

筑波大学付属小学校4年生のクラスにて、㈳世界マザーサロン代表理事の永井佐千子が担当させていただいた特別授業、【“心の木”を育てよう】―今回は2時間目。「幸せってなんだろう?」をテーマに考えました。
「みんなが幸せって感じる時はどんな時?」という問いからスタート。
寝ている時!遊んでいる時!家族みんなでいる時!お風呂に入っている時!一人の時!本を読んでいる時!などなど、元気にたくさんの意見が挙がりました。

関連記事(「心の木を育てよう」1時間目)

「便利な生活」の背景を知ろう

続いて、「世の中の便利なものは?」という問いにも、たくさんのものが挙げられました。電車、バス、車、テレビ、携帯電話、電子レンジなどなど。そして生活の中では、コンビニエンスストアがあり、レストランがあり、遊べるところもたくさん。食べたい時に食べたいものを食べ、ほしいものは何でも手に入る世の中。

ここでみんなに、地球の現状について見てもらいました。こちらは普段、子ども向け環境教育「わたしたちの未来会議」でお伝えしている内容の一部です。

こちらはなんでしょう?すぐにはなかなか分かりませんよね。
ビニルハウス

答えは、一面に広がるビニルハウスです。

そして一面に広がる畑。

「心の木」を育てよう~2時間目:幸せって何だろう?~
ある男の子が、「畑なんだけど違和感を感じる」と発言してくれました。その「違和感」はとても大切な感覚です。

そしてこちら。

「心の木」を育てよう~2時間目:幸せって何だろう?~

大人でも分かる人は少ないのではないでしょうか。パームヤシです。身近な食品や商品の中で「植物油脂」が使われていますが、そのほとんどの原料となっているのがパームヤシです。
安くて使いやすいという理由から大量に生産されていますが、そのパームヤシを栽培するために大規模な森林破壊が行われています。

「心の木」を育てよう~2時間目:幸せって何だろう?~

「心の木」を育てよう~2時間目:幸せって何だろう?~

そして、たくさんの動物たちが犠牲になっています。

この他にも、油田地帯、炭鉱など、色々な角度から地球の現状について見てみました。
今の日本の生活はとても幸せですが、世界中の人が同じレベルの生活をするようになったら、地球は何個必要かな?アメリカの生活は?インドの生活は?――みんなとても驚いていました。

自分を大切にするということは?

1時間目では自分の気持ちを大切にする、ということを考えてきましたが、自分を大切にする、ということは、自分さえ良ければいい、ということではありません。
自分を大切にするということは、周りも大切にする、ということ。自分だったらどうだろう、何ができるだろう、と常に意識できるようになると、日々の生活の仕方も変わってきます。

授業の中で、質問をしてくれた子がいました。
「自然が破壊されるって分かっているのに、どうして破壊するんですか?」
なぜだと思いますか?と子どもたちに投げかけると、何人かの子どもたちが
「自分さえ良ければと思っているから・・・」
と答えてくれました。

足るを知る者は富む

最後に、老子の言葉を紹介して終了しました。

人を知る者は智、自らを知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、自らに勝つ者は強し。
足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り。
その所を失はざる者は久しく、死して滅びざる者は壽なり。
<原文>
知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。
知足者富、強行者有志。
不失其所者久。死而不亡者壽。

2600年程前の人物と言われる老子。今と比べたら何もないこの時代で既に「足るを知る」者が本当の幸せ者なのだということを説かれています。お金や物、地位、名誉などなど、大人はいつまでも「何か」を求め続けています。でも、それではいつまで経っても「満たされる」ことを知らないまま、苦しくなってしまいます。それでは「幸せ」とは言えません。まずは自分の心を満たす。幸せを感じながら日々を過ごせるか、自分は全然幸せじゃない・・・と感じながら日々を過ごすかは自分次第。どうせなら、幸せを感じて生きていきたいですよね!

授業の最後に子どもたちからたくさんの質問や意見が挙がりました。
幸せとは何か?真剣にこれからの未来、自分の生き方を考えようとしている子どもたちの姿がありました。

子どもたちからの感想(2時間目)

私たちにできること
子どもたちからの感想(1時間目)も合わせてお読みください。

  • 私は動物が大好きです。でも自然はかいをして動物達が命を落としてしまいます。私はそのようなことを防ぐために、エコに協力していきたいです。そして、心の木を大きく太く、りっぱな花をさかせた木に育てていきたいです。今回の話しはずっと私の頭に焼きつけておきたいです。
  • 私たちがのこした物を海外にもっていくことはできないけど、ほかのかたちで助けることはできると思います。ふだんからものを大切にして、むだづかいをしないようにしたいです。
  • 二千六百年前の言葉なのに、「足りている」という意味があります。昔は不便なはずなのに、このような言葉をつくってすごいな!と思いました。私もほしいものをすぐ買わずに必要な物だけを買うようにしたいです。
  • 地球のこともふかくかんがえなくてはいけないなと思います。大人になって金曜日に受けたこのじゅぎょうのことを忘れずに、かんきょう問題にとりくみたいと思います。
  • 食品ロスも何か工夫をして少なくしたいです。人間の「便利にしたい」という気持ちはいいことだと思いますが、自然をへらすのはよくないと思います。
  • 私にとっての日常の生活が世界全体から見るといかにしげんのムダ使いかということがよくわかりました。
  • まだまだ使えるものをすぐ捨てたりしないで、最後本当にボロボロになるまで使いたいと思いました。
  • もし私がしょう来にのうぎょうをやるとしたら、私は自ぜんをはかいしないのうぎょうをつくりたいです。私たちが生活する上でたくさんの自然をこわしていることをしりました。これからは自ぜんをはかいしない世界で平和にくらしたいです。
  • こんないいお話しをまたこんどはたーくーさーんききたいです。

関連記事(「心の木を育てよう」1時間目)

自分の幸せを考えることは、環境や貧困など、様々な地球上の問題を考えることに繋がります。まずは心を満たす。心が満たされると、周りにも意識を向けられるようになります。是非これからも「心の木」を育てていってくれたらなと思います。
そして、この子どもたちの純粋な心、想い、希望を大切に育てていくためにも、まずは私たち大人が変わっていかなければなりません。

こちらの小学校では、10月に第二回目の授業を開催します。次回は「立派な人とは?」をテーマに東洋思想を読み解きながら、みんなで考えたいと思います。

世界マザーサロン 永井佐千子

世界マザーサロンは心について学ぶ出張授業を行なっています

自分で自分の気持ちを理解すること、気持ちを落ち着けること、自己肯定感を高めることなどは、子どもたちが自分の人生を自分で生きていくために重要な力です。その力をつけられるように、世界マザーサロンでは、心について学ぶ出張授業「心の木を育てよう」を行っています。「心の木」では瞑想と東洋思想の教えを取り入れ、子どもたちが「自分の心」を感じながら、自分の未来を見つめる時間にしています。ご興味がございましたら、是非お気軽にお問合せください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です