イタリアの美味しく、美しいベジタリアン・ライフ

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世界遺産登録数世界第一位のイタリアと豊かな食文化

2016年7月付けの世界遺産登録数世界一位のイタリアは、世界中の人々を魅了する文化財が満載の国です(1位イタリア:51件、2位中国:50件、3位スペイン:45件、12位日本:20件)。
その中でも、イタリアの食文化の豊富さに魅了される人は多いです。スイスやオーストリアのアルプス連峰に接する北部からアフリカ大陸に近く温暖な南部まで、それぞれ異なる気候と風土をもつ20州には、それぞれの独自の食文化を継承してきました。
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そんなイタリア食文化の2016年の動向で目を引くのは、①ストリート・フードの人気、②ベジタリアン、ビーガンの人数増加、ショップとレストランの進展、③健康に配慮した新商品、です。

注目のストリート・フードとは?

注目のストリート・フードとは、イタリアの各地域の伝統的な食材を使用した軽食で、日本でいうB級グルメです。
リーマンショックの経済低迷からローコストのイタリアンフードとして見直され路上の屋台やお店で軽食として提供されてきましたが、ここ数年ストリート・フード専門のお店やレストランが続々とオープン。
また、原産地食材を推進するスローフード協会が積極的に各地で「ストリート・フード祭り」を開催するなど、これまでの脇役から主役へと昇華しています。
B級グルメとはいえ、食への関心とこだわりの深いイタリア人の提供するストリート・フードは、厳選した材料と調味料を使用して丁寧に調理して美味しさを追求しています。
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正に、他国の経営する大量生産のファースト・フード店とは、大きな違いを誇っています。後日、イタリアの地域の専門性と愉快なアイデアで人気のストリート・フード店について、お伝えいたします。

イタリアで急増中のベジタリアン人口はなんとこの1年で15%増!

今回は“ベジタリアン、ビーガンの人数の増加と専門ショップとレストランの進展”について、イタリアの状況をお伝えします。
イタリアでは、動物を食べることを拒否するベジタリアンがこの1年で15%も増え、2015年のEurispes(イタリア統計研究会)の調査によるとイタリア人口6,100万人の内、7.1%(約433万人)がベジタリアン(ビーガン含む)とのこと。
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そもそもベジタリアンとは

簡単には「菜食主義」のことで、肉や魚を食べず野菜中心の食生活をしている人を指します。しかし大きく4つのグループに分けられます。

ビーガン

肉類、魚介類、卵、乳製品、ハチミツを食べない。酵母さえ食べない人もいる。動物製品の使用も避ける。

ベジタリアン

肉類、魚介類を食べない。①卵・乳製品は食べる人をオボ・ラクト・ベジタリアン、②乳製品を食べる人をラクト・ベジタリアンと区別される

ペスクタリアン

肉類は食べないが、魚介類は食べる人たち。

フルータリアン

果実や木の実など、植物を殺さない食品のみを食べる人たち
ベジタリアンの理由としては、30%以上の人が動物虐待に反対するため、24%の人が体質・健康のため、9%の人が環境保護のため(動物が食するため牧草など環境が破壊される)としています。

着々と増え続ける素敵なベジタリアン・レストラン

ここ数年、経済とトレンドの中心都市ミラノを始めベジタリアン・レストラン、専門のスーパー、食品店は着々と増えています。
専門スーパーでは、食品から日用品、化粧品まで揃うオーガニック・スーパーでミラノの19店舗を筆頭にイタリア全土に展開しているNatura Siが有名ですが、今年に入りイタリア最大手のスーパーマーケットのCOOPやEsselungaにビーガン専用のコーナーが新設されベジタリアン食材を販売し始めています。
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つまりイタリア市場において、これまで少数の特別な顧客層だったベジタリアンが、マジョリティとして消費に影響をあたえる層となってきたことを、意味します。
本来、個々の主張の強いイタリア人にとっては、「ベジタリアンもビーガンも個人の自由」と、社会も柔軟に受け入れて、通常のレストランでもベジタリアン・メニューを用意するなど慣れています。

TOFU、GOMA、AZUKIはそのまま通じる!

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また、ゴボウやわかめ、ひじき、豆腐、おからなど和食材も購入できる豊富な品そろえにお洒落なカフェも併設したニュー専門ショップも着々とオープンしています。下記は、ミラノのお洒落なエリア、ブレラ地区のオーガニックストア
「Centro Botanico チェントロ・ボタニコ」。内装の材料も環境に優しいエコ素材を使用、お洒落なカフェも併設。オーガニックストアとして食材、食器&カフェ、軽食のショップとしてリーダー的存在です。
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Centro Botanico (チェントロ・ボタニコ) 店内写真1
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Centro Botanico (チェントロ・ボタニコ) 店内写真2
私が住んでいる世界遺産の歴史街地区フィレンツェにもベジタリアン、ビーガンレストランはいくつもあります。またトスカーナ州では、以前からマクロビオティック料理が定着しておりla cucina macrobiotica (ラ・クチーナ・マクロビオーティカ)と呼ばれ、実践している人も多いです。”TOFU”とか、”GOMA” 、”AZUKI”などは、そのままイタリアで通じます。日本ではグルテンミートと呼ばれる小麦ベースの食品も、”SEITAN”という名で、自然食品屋で売られています。

美味しくて美しいイタリアのベジタリアン・メニュー

先日私も、ベジタリアン・レストランへ行ってきました。行く前は「野菜だけを使用したお料理だと満足できるかなあ?」と、心配しましたが本来食べることが大好きなイタリア人ですから、“盛り付け、彩り、ボリューム”にも工夫があり、美味しくて満足できました。
ランチメニューは、サラダ・パスタ・メインのワンプレート盛り合わせが12ユーロ(約1500円)。1品7ユーロからです。お料理のご参考までに、イタリアのベジタリアン・メニューの一部をご案内します。
サラダは、アボガドのサラダ、洋ナシのカルパッチョなど。
パスタは、ショウガ風味のポテトのトルテローニ、ドライトマトのスパゲッティ、チーズなしの野菜と豆腐のラザニア、トレビスとゴルゴンゾーラチーズのリゾットなどです。
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http://www.joia.it/
ミラノのJOIAは、ALTA CUCINA NATURALE = 高級自然食料理、基本、肉や魚介を使わず野菜だけのベジタリアン料理の店で、なんと2013年にミシュラン1つ星を獲得。
「創作・高級・自然・野菜」料理を提供する世界的にも珍しいと認知の高いレストランです。
スイス出身のシェフ兼オーナーのピエトロ・リーマンのBIO野菜の創作料理は料理名ではなく、テーマ名が付けられていて、芸術作品や絵画のようです。
ベジタリアンの盛り付けのアイデアにしたいですね。
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http://www.joia.it/
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http://www.joia.it/

正しい知識と適切な食事プランで地球も子どもも健康に!

ベジタリアン(ビーガン)については、それぞれいろいろな意見があります。特に身体が完成した成人には問題ない場合でも、身体の形成途中の子供には「健康的な成長に必要不可欠な栄養素が不足する食事では?」と、警戒する意見もあります。
しかし、プロの栄養士によれば“専門的な知識”をもって“適切に”食事プランを立てれば”ビーガンは問題ないといいます。私は、バランスよく栄養を取るお食事について学んだり、動物を尊重することや地球環境のことを子どもと一緒に考えていき実践していく姿勢は、とても素敵なことだなと感じています。
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これから動向が気になるイタリアのベジタリアン、ビーガン事情ですが、少しずつお伝えしていく予定です。
By ライフエスペリア 関根利江子
イタリア人の夫と愛犬と世界遺産の街フィレンツェに暮らす。
イタリアの衣食住遊に関する情報や商品のご提案など日本企業へイタリアからビジネスサポートをご提供しています。
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The World’s Mother Salonでは、ベジタリアン・菜食に関するイベントを開催しています。
まずはベジーマンデーから始めよう!(2016年3月6日ランチ交流会のご報告)
菜食栄養学をとっておきのランチとともに♪(八ヶ岳イベント報告 その2)
動物性・グルテンフリーの絶品ショートケーキ講座!(八ヶ岳イベント報告 その3)
これからの地球と食べ物を考えよう!~親子Vege Cookingのご報告~
定期的に開催いたします。ご興味のある方は事務局までお問い合わせください。

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