日本発!こども食堂に行ってみよう①~子どもを取り巻く3つの貧困とは~

みなさん「こども食堂」って知っていますか?子どもが料理を作る食堂?子どもの好きな料理ばかりそろっている食堂?いえいえ!「子どもが一人で入って食事ができる食堂」のことなんです。日本各地に広まるこの試み、なぜ今増えているのでしょうか。

子どもたちの「食」をサポートしたい“ご近所さん”


最初に「こども食堂」の名前を使ったのは、大田区の“気まぐれ八百屋だんだん”さんと言われています。店主の近藤さんは、一人で食事を食べている「孤食」の子どもたちの存在が気になり始め、ワイワイとご飯を食べられる場所をつくりたいと、2012年の夏に食堂をオープンしました。
今では、全国で100か所ほどと推定されており(2016年現在)、ゆるい横のつながりを持つ「こども食堂ネットワーク」もできています。各こども食堂やネットワークには、「こども食堂を作りたい」「こども食堂を手伝いたい」という声も数多く寄せられ、「こども食堂の作り方」という講座も開かれるほど。
その多くは、今までボランティア活動などをしたことがない人で、近所の子どもたちの様子を見て、「子どもたちに料理をつくってあげることなら、自分にもできるかも!」と、詳細を聞きに来るそうです。

子ども食堂のやり方は自由!

こども食堂に定義はなく、やり方も自由。どこかへの登録義務もありません。あえて言うならば「無料もしくは安価で、子どもや親子に食事を提供する場」というのが共通した決まりごとでしょうか。
一見楽しそうなこども食堂。“ご近所さん”は、子どもたちのどのような現状を目の当たりにして、心を動かされたのでしょうか。

背景には3つの貧困が

こども食堂が求められる背景には、主に「3つの貧困」が見え隠れします。

貧困その1「つながりの貧困」

親が共働きだったり、昼と夜のダブルワークだったりで、給食以外は「孤食」にならざるを得ない子どもがいます。
一方で、一昔前のように自宅へ食事に誘うようなご近所づきあいが希薄になっていることもあり、家庭の実態が見えづらくなっている問題も指摘されています。

貧困その2「文化的貧困」

こども食堂には、「塾の日は休憩時間にコンビニ弁当をかきこむ」「野菜炒めしか知らない子が何人もいる」「夕食はカップ麺だけ」「親が炊飯器でご飯を炊いたことがない」といった子どもも集まってきます。
食事を通じた季節の移り変わりや旬の素材、料理の成り立ちなどを家庭で感じるのが難しい環境もあります。

貧困その3「経済的貧困」」

2014年に発表された日本の子どもの貧困率(世帯収入から国民一人ひとりの所得を試算して順番に並べたとき、真ん中の所得の半分以下の割合)は16.3%。実に6人に1人が相対的貧困の状態にあることが明らかになりました。
実際、金銭的な理由から「毎食ご飯を食べられない」「バナナだけで過ごしている」「給食のない夏休み明けには痩せ細って登校してくる子も少なくない」という子どもたちの存在が浮き彫りになり、多くの大人たちに衝撃を与えました。
3つの貧困は密接に関わっているので、問題が重複する場合も少なくないでしょう。そのような地域の状況を目の当たりにし、「子どもたちに温かい料理を、楽しく、おなかいっぱい食べさせてあげたい」というシンプルな理由で、大半のこども食堂が活動を始めています。

次回は、子ども食堂の現状を見ながら、私達にどんなことができるのか、考えてみたいと思います。

【参考文献】
・「気まぐれ八百屋だんだん
・「こども食堂ネットワーク
・豊島子どもWAKUWAKUネットワーク「子ども食堂をつくろう!」明石書店、2016年8月
・「世界 第882号『つながりをつくる、こども食堂』」岩波書店、2016年5月
・「食べもの文化 No.501『地域で寄り添う~こども食堂のチャレンジ~』」芽ばえ社、2016年7月
・「東京人 No.368『地域をつなげるこども食堂』」都市出版株式会社、2016年4月
By naoko@Japan

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