ベジタリアン、ヴィーガンの基礎知識

最近、日本でもベジタリアンやヴィーガンという言葉をよく見かけるようになってきました。ですが、世界の増加速度に比べると、日本ではまだまだマイナーな存在です。今回は、ベジタリアン、ヴィーガンの基礎知識についてまとめました。ベジタリアンの種類から菜食、畜産、世界事情まで。もっと知りたい方はリンクしている掲載記事をご覧ください!

ベジタリアン、ヴィーガンの基礎知識

ベジタリアン、ヴィーガンとは??

簡単には「菜食主義」のことで、肉や魚など動物性のものを食べず、野菜中心の食生活をしている人を指しますが、大きく以下のグループに分けられます。

マレーシアなど華僑系の中では、五葷(玉葱、葱類、大蒜、韮、ラッキョウ)やお酒も摂らない方もいます。この方を中国語では全素(無五葷ヴィーガン)と呼んでいます。


この他、果実や木の実のみを食べるフルータリアンと呼ばれる人達もいます。

なぜ菜食なのか??

現在、環境への負荷、動物への負荷からベジタリアンやヴィーガンを選択する人が増えています。畜産は「地球温暖化の最大の要因」と言われるほど地球への負担が大きいほか、動物福祉の観点から見ても、たくさんの問題があります。

畜産が地球へ与える影響

地球温暖化

家畜から排出される温室効果ガスは、自動車や飛行機など、あらゆる輸送手段の排出量を合わせたものより多いとされているほか、牛のゲップに含まれるメタンガスも地球温暖化の大きな要因とされています。

畜産と水の関係

安全な飲み水を手に入れることのできない人が世界に10億人いると言われている一方で、畜産には大量の水が使われています。

畜産と土地の関係

畜産は熱帯雨林の破壊や土壌汚染など様々な問題を抱えています。

畜産が動物へ与える影響

動物福祉

日本の畜産は工場式の飼育が一般的で、動物にとって良い環境とは言えません。

卵ができるまで

あまり知られていませんが、卵にも動物福祉の問題や、健康へのリスクがあります。

飢餓問題

また、一見すると何の関係もないように思える飢餓問題ですが、実は畜産がもたらす影響が大きいのです。

菜食に関する世界の動き

日本のベジタリアン人口は4.7%、ヴィーガンは2.7%、という統計もありますが、実際はもっと少ないようにも感じます。では、世界には、どのくらいのベジタリアン、ヴィーガンの方がいるのでしょうか?また、世界の食事情もあわせてご紹介します。
世界のベジタリアン、ヴィーガン人口

国名 ベジタリアン ヴィーガン
アメリカ 5.0% 2.5%
ドイツ 8~9% 1.0%
台湾 13.0% 5.0%
イタリア 12.0% 4.0%
スウェーデン 10.0% 4.0%
オーストラリア 10.0% 2.0%

(出典:Hachidory http://www.hachidory.com/earth/00/id=416

世界の食事情

アメリカ

日本では、給食に牛乳が出されることが一般的ですが、アメリカでの消費量は減少傾向にあります。

マレーシア

マレーシアでは、出産からベビーシッター、幼稚園などまでベジタリアン、ヴィーガン対応が可能な環境が整っています。


ドイツ

ドイツでは、ビールにソーセージ、というイメージが強くありますが、実は健康志向の高い方が多く、オーガニックのショップが急増しているほか、ベジタリアン人口も増加傾向にあります。

イタリア

イタリアでも、その選択肢の幅は広がりつつあり、イタリアならではの美しいvegan料理が楽しめます。

日本

企業や大学の食堂でベジタリアンメニューが提供されるなど、少しずつですが広がりをみせています。

私たちに出来ること

日本は世界的に見ても菜食に対する関心が低いように感じますが、食が様々なものに影響を与えていることは明らか。では、私たちに出来ることは何でしょうか?毎日、菜食を取り入れるのは難しい・・・という方も週に1日菜食を実践することで、環境や動物への負担を減らすことが出来ます。
難しく感じられがちな菜食生活ですが、実は調理も簡単にでき、お腹も心も満たすことができます。是非、楽しみながら試しみてください!
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(鷲尾早苗先生による動物性・グルテンフリーの絶品ショートケーキ)


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