自然分娩と帝王切開
一般的には、分娩方式は自然分娩と帝王切開の二つに分けられます。台湾の行政院衛生署衛生統計によると、2001年~2006年の台湾の帝王切開率は平均32%~34%と、他の先進国と比べて多いです。医師が帝王切開しかないと判断した場合を除くと、5%の妊婦が自分で帝王切開を選択しています。台湾では、誰もが全民健康保険に入る必要があり、出産や入院の際に補助があります。区別は以下の通りです。
自然分娩
健保病棟に入院し(注一)、出産から退院まで支払う費用は2000~6000台湾ドルです。(病院の規模や等級によって違いがあります)。一般的には自然分娩での入院は三日です。
帝王切開
A)自ら望んでいない場合(注二)
健康保険で手術費用が支給され、健保病棟に入院し、出産から退院まで支払う費用は約8000~12000台湾ドルです(病院の規模や等級によって違いがあります)。一般的には帝王切開での入院は五日です。
自ら望んだ場合(注三)
完全に費用は自己負担です。健康保険では支給されません。出産から退院まで支払う費用は3500~6000台湾ドルです(病院の規模や等級によって違いがあります)。
上記の費用は健保病棟に入院した場合です。もしも一人部屋を希望すれば、健康保険での補助はなく、費用はもっとかかるでしょう。一般的に一人部屋の費用は、3500~7500台湾ドル/日)です。
特別費用とは
特別費用が出産中の個々の選択により発生します。健康保険では支給されないものとして、
自然分娩
出産中、陣痛の痛みを緩和するため、「無痛分娩」を選択し、脊椎の末端から注射する妊婦さんもいます。この部分は健康保険では支給されず、自己負担で行います。費用は約5000~8000台湾ドルです。
帝王切開
A)手術後の痛み止め注射
この部分の費用は比較的細かく、注射の種類によって費用が変わってきます。
B)癒着防止処理
以前は帝王切開の傷口がふさがる時に、胃腸の癒着や子宮の癒着が起こしやすくなっていましたが、医療水準がどんどん進歩し、産前に妊婦さんと医師が相談し、傷口を縫い合わせる前に癒着防止剤を使うのか、傷口の表面に保護膜を形成するのかを選択できます。
産後の福利厚生に関して
台湾の社会保険は、労働保険、農民保険、公教員保険などの種類があります。以下は台湾でカバーされる範囲が最も広く、入っている人数も一番多い労働保険の産後の福利厚生について紹介します。
出産補助
出産時60日保険金(産前6ヶ月の平均保険支払額)
健診休暇、立ち合い休暇
妊婦さんは妊娠期間中5日間の妊婦健診休暇を与えられ、夫や労働保険加入者は5日間の立ち合い休暇が与えられます。
産後休暇
妊婦さんは分娩前後は休職し、8週間の産前休暇(産前であれば産休を開始してもよい)をもらえます。この期間、雇用主は給与を支払う必要があります。
産後育児休暇
両親は子ども1人につき、その子が満三歳になるまで「育児留職無給」を申請できます。
期間は子どもが満三歳になるまでですが、二年を超してはいけません。
同時に二人以上保育している人は、この期間は合算し、最長、一番下の子どもが二年の保育をうけるまでです。
育児留職無給手当
会社にとって育児休暇中は社員に給与を支払う必要はありませんが、労働保険には手当がついています。
給付金額は前6ヶ月の平均支払額の60%とし、毎月決まって支払われます。
子ども一人につき最長合計6ヶ月支払われ、同時に二人以上保育している場合は、一人分支給されます。
父親も手当を申請できますが、母親が同時に二つ申請はできません。
私たちの出産は基本的には全民健康保険から支払われているようです。
もし他の医療保険もあるなら、多くの費用がかからずに出産できますが、今の台湾の親は実際のところ最も気にかけるのは、成長時に必要な医療と教育費です!
by Eva Huang@Taiwan
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