台北市で新年の準備と言えば「迪化街」
新年を迎える前は、主婦が最も忙しい時期。新年を迎えるために必要な食べ物や品物を準備しなければならないからです。お正月の前になると、きまってお正月用品の問屋街が開き、多くの人が買いに行きます。台北で最も有名な正月用品の問屋街は、台北市の「迪化街」にあります。迪化街は通常は漢方薬や乾物を主に売っている問屋街です。
新年前になると、既存の店舗に加えて、道路に所狭しと露店が並びます。新年の食べ物や品物を扱う露天商が集まり、おもちゃまで売っているので、さながら夜市のようです。
縁起かつぎの伝統的食べ物とは
今回は、新年を迎えるにあたり、縁起かつぎのために台湾で準備する伝統的な食べ物をご紹介します。
1.魚 (縁起の意味:経済的にゆとりのある生活が毎年できる)
中国語の「魚」と「余」は同じ発音です。昔から、魚はゆとりがあり、縁起が良く、幸運なものとして比喩されます。大晦日には魚料理を作りますが、完食してはいけません。これは“余りがある”という意味です。余った魚の頭と尾が元日まで残っていれば、新年は「最初から最後まで一貫している」ということを表しています。
2.リュウガン (縁起の意味:福)
干したリュウガンは“福肉”とも言われます。リュウガンの種は丸く黒く光っていて、真ん中は白くなっています。その様子が伝説の龍の目に似ていることからこの名前がつけられました。台湾のことわざにも「リュウガンを食べれば、海涌のようにお金が儲かる」というのがあります。
3.キャンディー (縁起の意味:甘いものを食べてお金をたくさん稼ぐ)
キャンディーは、大変美しいとされる“全盒”という入れ物に入れます。一般的には丸型ですが、六角形、八角形、正方形が出ます。真ん中に一つ格子や周りにたくさんの格子があるものもあります。新年の挨拶に来るお客様用に用意します。
4.パイナップル (縁起の意味:豊年)
昔からパイナップルは良いことの前兆とされています。台湾語で「旺年」(豊年の意味)と同じ発音で、縁起がいいことの象徴です。台湾人は「良い運がきますように」という意味を込めて、お参りをする時のお供えとして使います。
5.餅 (縁起の意味:出世)
餅はもち米を使って作られる食べ物です。長寿の意味もあり、新年の祝いに使われます。
6.みかん 橘 (縁起の意味:最高によい)
橘は「桔」とも書き、「吉」と同じ発音なので、みかんも縁起がよいことの象徴です。一般的には春節にみかんを買い、テーブルの上にお供えし一年間良いことが起きるように祈ります。新年に買ったみかんを入れ物にいれるのですが、これを「年桔」と呼びます。
7.スイカやカボチャの種 (縁起の意味:吉日)
8.大根 (縁起の意味:幸運)
春節に大根や大根餅を食べて、新年に幸運がおとずれますようにと祈ります。
いかがでしたか?上記の食べ物以外にもクッキーやさきいかなどがあります。外国から多くの観光客がきて、新年の活気にあふれている雰囲気を楽しんでいます。みなさんも機会があれば、台湾にきてくださいね!
By Eva Huang@Taiwan
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