自己肯定感を育むために大切なこと～いのちと性の勉強会～

11月28日（水）、長野市にて保健師の森崎智恵子さんをお招きしていのちと性の勉強会を開催しました。森崎さんに長野で講師をしていただくのは今年で2回目。今回は「自己肯定感」をテーマにお話しをしていただきました。

子どもへの性教育が大切な理由

「性教育」と聞くと、うちの子にはまだ早い、難しい、といった反応が少なくありませんが、体の変化や性感染症、妊娠等について教えることだけが性教育ではなく、「あなたが本当に大切なんだよ」と伝えることが、性教育の土台です。
その土台を子どものうちから築いておくと、年齢に応じて、必要な時に親子で話し合えるようになっていきます。
あらゆるところから偏った情報が入り、性犯罪も増加している中で、学校教育は何十年も前と同じ状況、という今の時代、「いつか自分で覚える」というのはとても危険です。森崎さんのお話しから、親子できちんと話しができる関係を築いておく、ということがとても大切だと感じました。

いのちの誕生を伝えることが子どもの自己肯定感に繋がります

「ぼくはどこから産まれてきたの？」という質問を子どもから聞かれたことがあるという方は多いのではないでしょうか。その時に、どう答えられましたか？こうのとりさんが運んできたんだよ、とか、どこからだろうねー、とごまかしてしまったり、ということもあるのではないかと思います。
何気ない質問でも、子どもにとってはとても大切な質問。自分はどこから来たのか――この真実と向き合うことで、子どもは、自分は産まれてきて良かったんだ、ここにいていいんだ、と自分の存在を認められるようになります。そしてそれが、子どもの自己肯定感、自分は自分のままで大丈夫なんだ、という安心感を育んでいくことに繋がっていきます。
ごまかして話しちゃったな…という場合でも大丈夫です。話しをするチャンスはたくさん転がっています。ただ、聞かれた時にどう答えて良いか分からないという方へ、こんな答え方も参考にしてみてください。
「お母さんとお父さんの中にそれぞれ赤ちゃんの元があって、それがお母さんのお腹の中で一緒になって、それからお腹の中で育っていって、大きくなったら出てくるんだよ」
もっと聞いてきたら？という場合の伝え方などは、勉強会でお伝えしていますが、ご質問やお悩みなどありましたら、お気軽にお送りください。

子どもの自己肯定感を育む際に大切なこと

性教育は子どもの自己肯定感を高めるために大切なこと、とお伝えしてきましたが、実は子どもの自己肯定感を育む際に大切なことがあります。それは、親自身の自己肯定感を高めること。
ついつい子どものことばかり気になってしまいますが、親自身が自分を大切にできていないと、子どもの良いところを探すことが難しいケースが多い、というお話しがありました。自己肯定感とは、ありのままの自分を受け止める、自分の価値を認める、ということ。がんばったね、よくできたね、そんな言葉を子どもにかけられるようになると、子どもも自分を認められるようになっていくのではないでしょうか。
まずは親が自分自身を大切にして、自分を認める。寝る前に、自分の良かったことを思い出してみるといった習慣から始めてみると良いかもしれません。そうすると、きっと子どもの見方も変わってくると思います。

触れ合うことの大切さ～ウェルネス・タッチケア®～

講座の中で、ウェルネス・タッチケア®体験もありました。「良いタッチ」を知っておくと、「悪いタッチ」をおかしい、心地よくない、と感じ、自分を守ることができるようになります。年齢に限らず、様々な性犯罪が毎日のように報道されていますが、自分を守るためにも、小さいうちから「良いタッチ」をたくさん経験させてあげたいですね！
いただいたご感想を一部ご紹介します。