「40代からの学びなおし日記」~お母さん大学院生になる~/Japan

お母さんになったら何もできない…と思われている方、多いのではないでしょうか。でも、そんなことはありません。要は自分次第。大人が自ら学ぶ姿勢を子ども達に見せていけたら、子どももきっと学ぶことが楽しくなるはずです。

受験生の母親が受験生に!

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私には高校3年生の息子がいます。周りのお母さんたちは子どもの受験の心配で頭がいっぱい。でも、私の場合はちょっと事情が違います。
子どもが高校3年生になる今年の春、一足早く私が大学院に進学しました。それもかなり衝動的に。
ある日お仕事の先輩に、「うちの大学院いらっしゃいよ。向いていると思うわよ」と声をかけていただきました。それで大学院が気になりはじめていたところ、半年後に偶然、その大学院の教授とお会いする機会に恵まれました。そして、「これも何かのタイミング?」とその気になって、受験したら受かってしまったというわけです。家族としては、「なに?お母さんが大学にまた通うなんて聞いてないよ」と驚きだったと思います。

仕事と家事の合間に

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お母さんであろうと、仕事を持っていようと、受験生は受験生ですから、一応、それなりにがんばって受験勉強をしました。願書を出してからは、仕事と家事の合間に論述と英語の受験対策をする毎日でした。
「お母さんは、受験当日も洗濯物を山ほどたたんでから試験を受けて合格したよ。勉強だけしてればいい受験生なんだから、当然受かるよね」。
この言葉は、よその「勉強しなさい」といっているお母さんの言葉よりも、息子にとってはよっぽどプレッシャーでしょう。かわいそうなので、あまり言わないようにしていますが(笑)。

若者や留学生に囲まれる刺激的な日々

Studenten im Seminar lernen und schreiben aufmerksam mit
いざ大学院に入ってみたら、20代の若者や、世界各国からやってきた留学生に囲まれる日々です。授業の後には必ず課題が出されるので、睡眠時間は以前よりも短くなって、起きている間はいつも仕事か家事か勉強をしている状態。40代の身には体力的にとてもつらいのですが、それ以上に楽しくて刺激に満ちた毎日です。
そんなわけで、自分のことで手一杯ですから、受験生の母としてはかなり落第点でしょう。ごはんやお弁当はなるべく毎日作っているけれど、それ以外のことは気が回らず、学校のことや受験のことも知らないことが多いです。ただ、勉強することの楽しさと、大学の楽しさ、人生の面白さは伝えられていると思います。

子どもと共に学びあう

自分の課題で苦労して息子に「お願い、高校の統計を教えて!」とお願いする代わりに、英語の単語クイズを出しあってコミュニケーションをとることも。親、保護者というよりも、もはや友達、同士というところでしょうか。
自分が好きなことをしている分、子どもには一度きりの人生を思いっきり自由に歩んでほしいと思っています。
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よっしーさんの「40代からの学びなおし日記」大好評連載中です。続きはこちらからお読みください。
連載1回目~お母さん大学院生になる~/Japan
連載2回目~大学院は国際色豊かだった~/Japan
連載3回目~苦手な英語を克服する~/Japan
連載4回目~留学を疑似体験~/Japan
連載5回目~苦手な統計と向き合う~/Japan
連載6回目~大学院って何をするところ?~/Japan
連載7回目~学生ときどき受験生の母~/Japan
連載8回目~日本のお母さんは忙しすぎる~/Japan

By よっしー
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