香港でも有機野菜が手に入る!
子どもを連れて香港に駐在して以来、一番気になっていたのは食材でした。街市で売られているものは残留農薬が気になりますが、日本から空輸されてきたものは、新鮮とは言い難い野菜が非常に高値で売られています。こんな状況なので、何を買えばよいか悩んでいました。
そこで皆さん、どうされているのかと聞いてみたところ、意外にも街市を利用しているという答えが返って来ました。街市では中国産の野菜はもちろん、香港産や日本産、その他諸外国の有機野菜を比較的求めやすい価格で購入できると言うのです。
半信半疑でしたが、友人に連れて行ってもらい、いくつかお店を紹介してもらって新鮮で美味しい野菜を手に入れることができました。
先日見かけたアメリカンチェリー、(1ポンド(約450g)で40HKD! 日本円だと600円ほど。
なんと10ヵ国語に翻訳された野菜の紹介冊子が!!
街市では、日本語はもちろん英語も通じないことが多々。日本ではあまり見たことのない野菜も多く、調理法や食べ方が分からないものもあるのですが、それぞれの野菜や製品を写真つきで、しかも10ヵ国語に翻訳された小冊子があるのです!
食物環境衛生署のホーム―ページからもダウンロードできます。とても面白いので、是非見てみてください。
http://www.fehd.gov.hk/english/pleasant_environment/tidy_market/market_goods.pdf
SARS以降、香港でも健康意識が高まり有機農法を推進!
香港産の有機野菜、と言うと意外な感じがしますが、2003年のSARS以降、香港では健康に対する意識が高まり、安全な野菜を香港の地で、更に有機農法で生産しようと言う流れがあるそうです。今回、近所で「香港の現地有機野菜についてのトークショー&試食会」があることを知り、お話を聞いて来ました。
有機野菜を販売する香港の団体「Local Produce」
香港は高層ビルが立ち並んでいる印象が強く、農地があるようなイメージはあまりありません。しかし、実はいくつもハイキングコースがあるなど、意外と自然も多いのです。特に中国との国境に近い新界(New Territories)と言う地区は、近年の発展は目覚ましいものの、まだまだ多くの農地があります。
ハイキングコースから見た香港のビル街
今回トークショーを開催した有機野菜を販売している団体「Local Produce」の農場も新界にあります。こちらの農場は毎年、土壌・水質・作物に対して厳しい審査を通過しており、作物の状況も日々団体のホームページに公開されています。
また、販売されている野菜を使った料理のレシピなども公開しています!!
http://ah_zalice.mysinablog.com/index.php
新鮮な野菜は子どもも大喜び!
今回のトークショーの中では、実際に栽培された野菜の試食会もあり、「大利生菜」(Deer Tongue Lettuce)と言うレタスを試食させていただきました。
普段はスーパーで日本のレタスやオーストラリアなどから輸入されたカット野菜を食べることが多いのですが、やはり空輸された野菜は新鮮ではなく、特にあらかじめカットされている野菜は味も薄く、どうしてもすぐに傷んでしまいます。
しかし今回試食させていただいたレタスは、その日の朝収穫したもので、とても新鮮で味も濃く、ふだん生野菜を食べない子ども達まで「美味しい」と頬張っていました。
団体はなんとボランティアで運営!
こちらの団体はほとんどがボランティアで運営されているため、店舗は持たず、全てネット販売で、週に一度注文を取り、朝収穫したものをその日のうちに配達しているそうです。
しかし、人手不足のために配送地域や時間が限られており、ドアツードアの配送が難しいこと、また、栽培している野菜が限られており、日本人好みの野菜の種類が少ないと言う問題もあるとのことでした。
小さな子どもがいて買い物に出るのが大変だったり、子どもたちの送迎や習い事などで買い物にあまり時間がさけない人にとってはとても便利で、そして何より新鮮で美味しい野菜を手に入れることができるのは本当に嬉しいことだと思います。
このような野菜を栽培している農家のことを多くの人に知ってもらい、安全で美味しい野菜を提供してもらえる農家を応援して行きたいと思います。
Reiko@Hon kong
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