ベルリンの大晦日の風物詩とは、、
1年前――我が家の2014年の大晦日は、23:50にオーストラリアのメルボルンを出発し、メルボルンのカウントダウンの花火を真下に見ながら、上空にて2015年の新年を迎え、1月1日にドイツ、ベルリンに到着しました。2015年1月1日のベルリンは、いたるところに、花火のゴミが散乱!そんな1月1日から、ベルリンでの生活が始まりました。
ドイツの大晦日はジルベスターと言われます。大晦日に亡くなったジルベスター教皇の名前が由来です。ジルベスターには、オーケストラのコンサートも各地で開催されます。ベルリンでは、ベルリンフィルハーモニーオーケストラが有名です。
大晦日の日には、お店は14時で全て閉まってしまいますが、それまでに30日と31日と大晦日にみんなが好んで食べるものがパン屋に売られています。それは、ベルリナーとかプファンクーヘンと呼ばれる、ドーナツのような揚げ菓子パンで中にジャムが入っているもの。日本人の年越しそばのように、プファンクーヘンを家族で年越しに食べるのが習慣だそうです。
カウントダウンは花火や爆竹で大盛り上がり
そしてドイツでは、カウントダウンとともに花火や爆竹を鳴らします。1日の元日は大騒ぎをする日なのです。アパートメントの中庭は、花火や爆竹のせいで、煙っています。バルコニーから、アパートの中庭へ向かって、花火を投げる人もいました。(日本なら、怒られそうです。)
ベルリンの平和の象徴(ドイツ統一の象徴)といわれる、ブランデンブルグ門では、いくつものサーチライトが光り輝き、盛大な花火が打ち上げられました。有名な歌手のコンサートなどの催し物も開催されました。
クリスマスと新年の捉え方が逆!?
日本では、大晦日から新年にかけて、NHKのゆく年くる年のように、各地のお寺や神社が放送されて、除夜の鐘とともに、荘厳な雰囲気、新年で身が引き締まるような感じ、願望成就という願いとともに、新年を過ごしますが、ベルリンでは、この日とばかりに、大騒ぎして、新年をお祝いする光景がみられました。1日の朝は、静まり返り、昨日の騒ぎはどこへ行ったのやら。ベルリナー(ベルリンに住んでいる人)たちは、まだ、寝ているのでしょう。
オーストラリアの大晦日と新年は3回ほど経験しましたが、新年のカウントダウンでは、海沿いで花火が打ち上げられただけで、家の周りで花火や爆竹などはありませんでした。家族でパーティを開くなど、至って普通な新年の迎え方でした。
日本では、3日まで正式なお正月休みとなりますが、オーストラリアでもドイツでも2日からは通常通り。欧州やオーストラリアでは、どちらかというと、クリスマスの方が荘厳さや静けさを求めて、新年はカウントダウンで大騒ぎ。日本は、新年やお正月に荘厳さや静けさを求めて、クリスマスはパーティ気分。ちょうど、捉え方が真逆になることがわかります。
1月末頃まで、冬の催し物としてのクリスマスツリーも残り、2月に入ると、春を待ちわびるカーニバルが開かれて、冬の飾り物もおしまいになります。日本も欧州も冬本番ですね。今年も世界のみなさんが、健康な1年を過ごせますように。
iolley@Germany
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