核家族化が進んでいる日本。周りに頼れる両親や友達がおらず、ストレスを抱え、育児に悩んでしまう、という声はよく聞きます。あれだけ楽しみにしていた子どもなのにイライラが募ってしまう・・・。子育ては一人ではできません。孤立を防ぐためには、やはり妊娠中から色々な人に積極的に関わっていくことが大切、と感じています。
妊娠中からお腹の子を可愛がってもらう
「生まれたら頻繁に顔出しなさいよ!」妊娠中、もうお子さんが大きい先輩ママも多数いる、理解のある職場で働いていました。「最近どう?辛いことない?」「重いものは持つからね」などとても気遣ってもらった記憶があります。
また、休日は学生時代からの友人とよく会っていました。当時、周りの中では結婚するのが早かったほう。そのため妊娠の経験がない友人ばかりでしたが、「妊娠中ってどうなの?」「生まれたら抱っこさせてね」と優しい言葉をかけてくれていました。職場の人も、友人も、子どもに会えるのをとても楽しみにしてくれていました。
母親学級で知り合った初めてのママ友
周りの人たちには恵まれていたものの、私は妊婦さんの友人は一人も居ませんでした。初めての妊娠、初めての体の変化―――友達が近くに居ることはとても心強いことでしたが、「妊娠中のちょっとした不安ごとや相談」はなかなかできずにいました。
「このまま待っていても妊婦の友達は出来ない」と思い、積極的に市や病院の母親学級に参加しました。そこで出会う人たちは月齢が近いということもあり、同じような体の変化をしていたこともあって情報共有もしやすく、また励みになりました。連絡先を交換してからは、母親学級とは別に個別で会って、ランチやお茶を楽しみました。その時間はマタニティブルーの解消や出産に対する前向きな気持ちを生んでくれたのです。
「出産・育児」は一人ではできない
里帰りしていた実家から戻ると、「子どもとの2人きりの生活」の始まりです。何もかもが初めてのこと続きで、「おっぱいを飲ませている時間はどれくらい?」「夜全然寝てくれなくて」など小さな悩みが次から次へと出てきました。
そんな悩みを友達とメールや電話で相談できたのは本当に助かりました。お互いの親バカ話も、元気の源になります。妊娠中のときに出来た友人は「出産・育児」を一緒に戦ってきた「戦友」のようなどこか特別な存在だと感じています。また、学生時代からの友人も出産後かけつけてくれました。「抱っこしているから今のうちに休んだら?」そんな言葉をかけてくれたのです。「子どもとの2人きりの生活」からどんどん世界が広がっていくのを感じました。
出産前は無意識でしたが、妊娠中にいろんな人と会い、関わることで出産後もこうして助けてもらえたのではないでしょうか。核家族が増える中、一人で子育ては本当に大変なことです。妊娠中から、自分の周りの人に「母子ともによろしくね」という意味も含めて、積極的に人と繋がる事は本当に大切だと思います。
娘も来年4歳。これからも色々な人に関わりながら、元気に育ってほしいと願っています。
satoko hida@Japan
The World Mothers Salonでは子育て中のママの気持ちについての記事を用意しています。
・自分の時間が欲しい!は当たり前
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・satoko hidaさんインタビュー
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