畜産と飢餓問題について考える

飽食の時代と言われる現代ですが、世界に目を向けてみると、飢餓で苦しむ人がたくさんいます。WFPの発表によると、世界では、およそ7億9,500万人(9人に1人)が、健康で活動的な生活を送るために必要かつ十分な食糧を得られていないと言われています。一方、途上国で消費するお肉を作るために大量の穀物が動物に与えられている事をご存じでしょうか?今回は、家畜と飢餓の関係について考えていきましょう。

世界の飢餓問題


飢餓に苦しむ人々のほとんどは開発途上国に住んでおり、地域別で最も飢餓人口の割合が高いのは、サハラ砂漠以南のアフリカです。この地域では、4人に1人が栄養不良です。また、5歳になる前に命を落とす子どもの半数近く(45%)は栄養不良が原因で、その数は毎年、310万人にのぼります。
(出典:http://ja.wfp.org/hunger-jp/stats

穀物はどこへ?


2012年に世界で生産された25億トンの穀物のうち、主食などの食用として消費されたのは43%。残りの36%が家畜や養殖魚のエサとして、21%が食べ物に添加される加工でんぷんや甘味料、そして石油に代わるエネルギーの一つであるバイオ燃料として消費されています。
(出典:http://www.hungerfree.net/hunger/ Food Outlook、国連食糧農業機関(FAO)(2015‐2016概算値/2015年)

お肉を作るために必要な穀物(エサ)の量


では、実際に1kgのお肉を生産するためには、どれくらいの穀物が必要なのでしょうなのでしょうか?
牛肉1kg-11kgの穀物
豚肉1kg-7kgの穀物
鶏肉1kg-4kgの穀物
鶏卵1kg-3kgの穀物
このように、お肉を生産するには大量の穀物が必要なのがよく分かります。また、日本は飼料穀物を需要に見合うだけの生産をする事が出来ないため、穀物を海外から輸入しているのです。
(出典:農林水産省http://www.maff.go.jp/tokai/kikaku/tokaijikyu/nani_2_2.html

私達、一人ひとりの消費が世界にも影響を与えている事を知り、もう一度、食について考えてみてはいかがでしょうか。

「畜産と○○について考えよう」シリーズ、大好評連載中です。
畜産と温暖化について考える/Japan
畜産と水の関係について考える/Japan
畜産と土地の関係について考える/Japan

by The World’s Mother Salon

2017年4月より、菜食栄養学からセルフブランディングまでを学べる「菜食料理教室を自宅開講したいママのための講座を開講します!!菜食に興味を持ちながら子育てをしている仲間との出会いや学びを通して、2017年をより実り多いものにしませんか?
詳細はこちら「菜食料理教室を自宅開講したいママのための講座」よりご覧ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

コメントを残す