子どもが幼稚園を卒園する頃になると、多くの親がどの小学校に通わせようか悩み始めます。公立と私立、どちらが良いのでしょうか。
出願日に徹夜で並ぶ学校も
少子化の影響で、台湾の学校は既に供給過多。多くの小学校のクラスはどんどん少なくなり、将来、募集の生徒数が集まらないという状況も出てきそうです。しかし、私立の学校はこのような状況とは正反対。出願日の前日から徹夜で親が並ぶ私立学校さえあります！
私立の学費はもちろん公立に比べ大変高いですが、一学年に募集する生徒数は公立小学校に比べて少なく、カリキュラムは活発で、柔軟性があります。アメリカ式教育を掲げており、子どもを自由に成長させ、それぞれの能力に応じた教育を実施し、子どもの得意分野を伸ばしていくことを強調する私立学校もあります。
台東県・Fong Yuan小学校
全て英語で授業を実施
幼稚園から高校まで独自の一貫教育課程を持ち、海外の優秀な大学へ入学する指導をしている私立学校もあります。高校に「国際クラス」がある学校さえあります。国際クラスというのは、全ての科目を英語で修得。子どもに早めに英語の環境に慣れさせ、海外へ留学した時に適応しやすくします。基本的に、このような学校を選ぶ親の心の中には、台湾の学校制度ではなく、中学か高校まで学んだら、海外へ留学するという考えがあります。
それなら小さい頃から海外へ行かせれば良いではないか、と思われる方もいますが、小さい頃はコミュニケーション力をはじめ、まだまだ海外で生活していく力は不十分。ただ、このような私立学校を選択すれは、台湾にいながら留学しているような環境に身を置くことができます！
全て英語で授業を行う私立小学校の学費は？
私立小学校の学費は、いったいどのぐらいなのでしょうか？台湾の私立小学校の学費は一学期で6万TWD～14万TWD！（2016/5/11時点：1台湾ドル=0.03米ドル）。私立は建物や設備が比較的よいという以外に、教師、カリキュラム、活動も公立と比べると大変充実しています。
台湾の高雄市にある義大国際高級中学小学部は、夏休み中にオーストラリアに交換留学生として行く機会があるので、毎学期の学費が13～14万TWDかかります。
私立小学校入学のために英語での面接も
ただ私立小学校は、学費を負担する能力があれば入れるわけではありません。入学するには、まず願書を提出し、学校から入学の面接試験の時間が送られてきます。学校の教育理念や特色を紹介する以外に、親が期待するものと本当に合致するかどうかを親たちに確認させ、さらに親のバックグラウンドを知るための面接をします。子どもは外国籍の先生が面接をし、その子の英語の程度を知り、クラス分けの参考にします。
小学校を選ぶのに大切なのは子どもの気持ち
今年、私の上の娘が小学校一年生になります。はじめは私立小学校に行こうと思っていましたが、経験もなく、希望の学校へ早く願書を提出しなければならないことを知らず、すでに定員に達してしまいました。
先輩方の話によると、もし有名な私立学校に入りたいのであれば、遅くとも幼稚園の年長の時にその学校の幼稚園に転入させた方が良いとのこと。私立小学校の幼稚園は、そのまま小学部に上がれるので、校外の人と募集定員の競争をしなくてもよいのだとか。良い学校に入りたいなら、早く行動を起こす必要があるようですね^^
どのような選択をするにしても、一番は子どもがどう感じているか。親が良いと思うこと＝子どもも良いと思う、というわけではありません。子どもの気持ちと向き合いながら、共に成長していけたらと思います。
ぜひお読みください。
By Eva Huang@Taiwan
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