その安全性については今でも研究が続けられていますが、台湾では、「子ども達には安全なものを食べさせたい!」と強く願う母親達の力で、学校給食に大きな変化をもたらしたようです。台湾のEva Huangさんからのレポートです。
公立学校の給食が変わる
台湾の公立学校では給食が無料で提供されるところもあれば、親が毎食40〜50元の費用を負担しなければならない、というところもあります。そのスタイルは様々ですが、今年「遺伝子組み換え食材の使用禁止」を全面的に公布されたことで、もともと無料で給食を提供していた学校も、親から集金を開始。コストはかかっても、多くの親は子どもにより健康的なものを食べさせる事に賛成しています。
「遺伝子組換え食材使用禁止」に至るまで
実は、2013年に子どもにより健康的な食べ物を食べさせ、遺伝子組み換え食材を使わないよう、活動している婦人団体がありました。台湾で最も広まっている遺伝子組み換え食材は、大豆、大豆を加工して作られた豆腐、豆腐干、豆乳です。
これらは、子ども達がよく食べる食品ですが、遺伝子組み換え食材をあまり食べないように提案している学者や医者もいます。ネズミが遺伝子組み換えの大豆を食べた1年後、腫瘍が大きくなり、身体のその他の器官も変化したことが、近年、動物の研究で発見されました。そのため、親達は子ども達が遺伝子組み換え食品を食べると、健康が損なわれるかもしれないと考えるようになったというわけです。
食材の詳細な開示は始まったばかり
そして2015年12月、台湾立法院は「学校衛生法」を採択。部分的に条文を修正し、今年(2016年)の新学期から、小中学校での遺伝子組み換え食材の使用を全面禁止としました。学校は毎日、給食の食材、産地、ブランドを示し、親が照会できるように、食材の出どころを公開しなくてはいけません。
(台北市食材登錄平台より)
今はまだ完全に執行されてはいません。一部の私立の学校では、これらの情報を公開していません。親はもっと安心できるように、早く公立私立ともに厳しくチェックされることを期待しています。
By Eva Huang@Taiwan
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