大切にしたい「子どもの気持ち」/China

子どもが水をこぼしてしまった!こんな時、あなたはどうしますか?自分で拭いた方が早いけど、子どもにとっては??お年寄りを敬うように、子ども達にも同じ気持ちで寄り添えたら…。今日は中国のPママからのレポートです。

今日の出来事を一つお話ししましょう。子どもが水をこぼしてしまいました。その子のおばあちゃんがすぐにやってきて、「座って飲んでって言ったのに!見てみなさい!こぼれたじゃない!」と言いました。子どもはどうしたらよいのか分かりません。おばあちゃんは「そこに立ってなさい!」と子どもを側に立たせると、自分で雑巾を持ってきて床の水を拭きました。
大切にしたい子どもの気持ち1

あなたならどうしますか??

おばあちゃんが床にひざまずいて水を拭いている姿をみて、”火付け役“の子どもは呆然と立ち尽くしています。私はおばあちゃんに、「なぜ子どもに拭かせないの?水は自分でこぼしたものだし、もう水を拭ける能力はありますよ」と聞きました。すると、おばあちゃんは「子どもにはやらせませんよ!また失敗したら私がやらなくちゃいけないでしょう」と答えました。
中国では、子どもを連れている場合、このような光景は日常的なことかもしれません。今回のケースも、こぼれた水がふき取れればよいわけですから、最終的な結果からしたら悪くないのかもしれません。子どもが間違いをすると怒られます。子どもは自分が間違ったことをしてしまったと気づき、次からの間違いは少なくなるでしょう。しかし、子どもが片付けようとしても阻止されることがあります。それは、大人であればもっと早く、もっと丁寧にできるからです。
p大切にしたい子どもの気持ち2

少し見方を変えてみましょう。

今回のケースで、子どもをお年寄りのおばあさん、おばあさんを大きい子どもと置き換えてみましょう。おばあさんが誤って水をこぼしてしまいました。そこで、大きい子どもがおばあさんに向かって「座って飲んでって言ったのに!見てみなさい!こぼれたじゃない!」「そこに立ってなさい!」と言いました。
この光景は普通だと思いますか?
同じ結果だとしても、おかしいとは思いませんか?
私たちは、お年寄りの感情を尊重するので、老人に対してこのようなことはしません。
でも、子どもには平気でしてしまうのです。

まずは大人が見本を

では、子どもには感情はないのでしょうか?尊重される必要もないのでしょうか?大人は、お年寄りを尊重し大切にしようとする一方で、子どもには圧力をかけ感情を殺しています。他方、子どもには老人を大事にし、小さい子をかわいがる優しい人に育つように教えているのです。このような教育の意義はどこにあるのでしょうか。
子どもは私たち大人の鏡です。子どもはまねっこが大好きです。子どもにどのような人になってほしいのか、まずは、自分がそのような人になって子どもに見せてあげることが大切です。
Pママ@china

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