教育雑誌に振り回されていませんか?
日本にいると、様々な情報に煽られます。
「今やらないと」「受験対策」「子どもの才能を伸ばす方法」こういったキーワードの本や雑誌が本当にたくさん売られています。一方、そもそも受験のないドイツでは、こういった種類の本はとても少ないように感じています。
ドイツの書店でよく見るのは、想像力が膨らむような楽しい本のコーナー。
こちらの写真は、小学2~4年生のコーナーです。
誰もが子育てに関しては不安があると思います。特に初めての子どもであれば尚更。周りはどうかな?ということが気になってしまいがちですが、子育てにおいて本当に価値のある情報とは目の前の子どもの様子をじっくりと観察すること。子育てに必要なことは、子どもを見ればわかります。教育情報雑誌には書かれていません。
では、情報に翻弄されないためには、どうすればよいでしょうか?
まずは、優先順位を間違えないことです。
大切なことは、
・子どもにとって大切な情報は、子ども自身の中にあるということを認識すること
これが、一番。
何かの情報を見るとき、自分に「軸」がないと、客観的に情報を見ることができず、常に振り回される状態になってしまいます。
早期教育、英会話教室、学習塾、プログラミング教室、などなど、今は本当にたくさんの習い事があります。プロに任せておけば安心かもしれませんが、本当に子どもが心から満足しているのか、ということをしっかり見ることが大切です。
もし「受験」が無かったら、「成績表」が無かったら、子どもに何をやらせますか?
日本では、まだまだ「学歴社会」という言葉が通用しています。学歴社会なんて古いよね、と言葉では言っても、やはり頭のどこかで、良い学校へ行き、良い会社に入れば将来安泰、と思っている方は多いのではないかと思います。それは、塾通いをしている子どもの多さからも感じます。
では、日本に「受験」が無かったら、「成績」という評価システムが無かったら、子ども達にどう毎日を過ごしてほしいと思いますか?
ドイツでは大学に入る際にもいわゆる日本のような受験がありません。そのため、子ども達は下校後も自分のやりたいことに時間を使っています。塾に通う子はほとんどいません。「グローバル社会」だから、と日本では一生懸命に机の上で勉強をしていますが、一方、ドイツでは自分の時間を存分に使っています。この子どもの時期の過ごし方が、社会に出て、同じビジネスの場に立った時、大きな差が出ているように思えてなりません。
子どもから親が学ぶという謙虚さを大切に
子どもには、こんな学校にいってもらいたい・・という夢を抱いているお母さんもいるかと思います。しかし、この考え方は、親が上で子どもが下。親の希望したレールに子どもが乗って行きなさい・・ということを意味しています。
正解は、子どもが上で、親が下。親が謙虚に子どもから学ばなくてはいけない・・と感じています。子育ては、親が子どもから学ぶ絶好のチャンスです。全てを子育てにかけても良いくらいの価値があります。
オーストリア出身の思想家、ルドルフ・シュタイナーの言葉も参考になります。
子どもは本来潜在的に優れたもので、我々が顕在的に愚かなのだという考え方を我々が取れるようになり、そして子どもと向い合って子どもから学ぶことによって自分を高めていくことを自分本来の課題として捉えられるようになった時、初めて私たちは授業を通して子どもに働きかけができるようになります。
教育者は「子どもはその誕生によって、素晴らしい霊性をこの世界の中へ持ち込んできてくれた。子どもは素晴らしいものである。ただその霊性はまだ目覚めていない。もしこの霊性を私たちが目覚めさせてやることができないとすれば、愚かなのは子どもではなく私たちなのだ」と自らに言い聞かせましょう。
いかがでしょうか。外に目を向けてみると、客観的に自分の状況を見ることができるようになります。12月9日のオンラインセミナー WMS Café ~親子留学について考えてみよう~では、その辺りについても、お伝えしていけたらと思います。
iolley@Germany 子ども教育シンフォニー代表
12月9日にオンラインセミナー開催します!
概要
2017年12月9日(土) 夜9時~11時
(時差の関係で夜の開催となります)
こちらの講座はZOOM講座となりますので、ご自宅のままお持ちのPCかスマートフォンでご参加いただけます。
「WMS Cafe 第6回 親子留学について考えてみよう!~ドイツの子ども達の様子から見えること~」
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