滞在許可証を取得したら、次はドイツ語のコースへ!
ドイツで移民として滞在許可証を取得すると、外国人局から、ドイツ語のオリエンテーリングコースに行くように言われます。日本人のために説明書が渡されますが、そこには、「社会融合講座」と書かれていました。
つまり、ドイツ滞在がスムーズに行くようにするためのもので、ドイツ語の基礎~中級編であるA1コース、A2コース、B1コースまで語学学校に通学するようになっています。
語学学校のリストが渡されますが、よく知らない学校もありましたので、有名なベルリッツに通学しました。決めては立地!語学学校の帰りには、有名ショッピング街をブラブラするのが楽しみでした。
色々な国の人々といよいよドイツ語レッスン!
私の通学した期間は、10月23日から次の年の5月16日まで。約7か月くらいのコースになります。
同じクラスの生徒の国籍は・・・ロシア、リトアニア、キルギスタン、アフガニスタン、シリア、イラン、イタリア、パキスタン、モルドバ、香港、シンガポール、日本。3か月だけオーストラリアの方がいました。
アフガニスタンとシリアの方たちは難民の方。ロシア系の方たちは、仕事のために来ているようでした。
叱られながらも憎めないロシアから来たパパ
この中に、ロシアから来たAさんという3人の子どものパパがいました。ロシア人特有の背の高い大型の方で、奥さんがドイツ人とのこと。ロシアからドイツに移民するのですね。
このAさん、ドイツ語をペラペラとしゃべり、授業を独り占め。ただ、ドイツ語の決まりである文法がめちゃくちゃで、先生からもよく叱られ、シリアの方たちからもその独壇場ぶりに叱りの言葉が飛んでいました。
しかし、そんなAさん、普段はみんなにチョコレートを配ったりする、実は優しい普通のパパでした。一つの教室の中でこれだけ色々な国の人がいると、色々なことが起こり、とても楽しい教室でした。
費用は毎月15,000円!移住のためには合格が必須!
このオリエンテーリングコースの費用は、月120ユーロ(15,000円)。なんと申請すると半分が返金される、ということも嬉しいですね。
そして最後のB1を終了すると、移民者のためのテストを受けて合格しなければいけません。B1終了段階で、手紙やクレーム文が書けるようになる他、ヒアリングも街中で流れている音声なども聞き取れるようになり、簡単な新聞程度の読み物も理解できるようになります。会話のテストもあり、絵を見て説明したりすることが求められます。
こちらはほとんど全員が合格します。お隣のシンガポールのお母さんは、久しぶりのテストということで緊張されていましたが、最後には、高得点を取っていました。
移民者のためのオリエンテーリングコース――このような形で大人になってから通う語学学校もいいものです。強制されないと、なかなか行く気にもなりませんからね!
次回は「12歳からの移民クラス」についてお届けします!
「ドイツ留学の際に抑えておきたいポイント」もあわせてお読みください。
By Iolley@Germany
iolleyさんの他の記事も合わせてお読みください。
・長期休暇をしっかり楽しむ!/ドイツ人の休暇の過ごし方
・テストは鉛筆禁止!~文房具店からみるドイツの教育~
・ドイツの小中学生の放課後の過ごし方
・何歳になっても大学で学べる!/Germany
・ドイツ人から見た東日本大震災311
・ドイツ人の食生活から学ぶこと、考えさせられること
・ドイツの電車の駅には、改札がない!?
・iolleyさんリレーインタビュー
ぜひリレーインタビューにご参加ください。
あなたの声を世界のママに届けます。インタビューはこちらから