風邪対策にはやっぱりビタミン
モンゴルはウイルスも死滅する寒さのため、ウイルス性の風邪や病気の心配がないとよく聞きます。しかし、本当に年中乾燥しているため、私は子どものころよく喉からくる風邪をひいていました。そのとき母は主に食事を中心とした様々な民間治療法で治してくれていました。風邪の予防や引き始めにはモンゴルの伝統的な飲み物が効きます。
1.アールツ
モンゴルのビタミンたっぷりホットドリンクです。味は日本の甘酒に似ています。飲むと体がぽかぽかする、冬には欠かさない栄養満点ドリンクです。これを飲んで寝ることが風邪の症状を和らげるシンプルな方法です。
2.チャチャルガン
チャチャルガン(sea-buckthorn)というユーラシア大陸北中部に広く野生する木の果実をジュースにして暖かいうちに飲む方法。(サジーとも言います)チャチャルガンの実はビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、油脂が豊富なので免疫力を高めるといわれています。実は秋に成りますが、そのまま冷凍しておいて必要なときに水に入れて沸騰させ、砂糖入れてジュースにします。昨年から日本でも販売されるようになりました。
同じくビタミンC豊富なアニス(コケモモ)ジュースも同様に飲むことが風邪の予防になると言われています。
今すぐ使える!モンゴルのお役立ち治療方法
食事以外にも様々な方法があります。
1.モンゴルの岩塩を入れた水でうがい
風邪を引き、喉が痛くて扁桃腺が腫れているときはモンゴルの岩塩を入れた水でうがいをすると喉の痛みがとれます。
2.重曹水、塩水の吸入
これは咳が止まらない、鼻づまりなどのときに母がよくやってくれていた方法です。吸入器など普及していなかった時からの家庭医療なので吸入器の由来となったものかも知れません。沸騰したお湯に重曹(塩)適量入れて、蒸気が出ないように布団など被ります。10-15分蒸気を吸ったり、吐いたりするだけです。そのあと暖かくして寝ると次の日は元気になっていた覚えがあります。
3.生姜テーピング
これは咳、喘の他に胸の痛み、腫れ物、筋肉の痛みなどにも効くと言われている方法です。
乾燥生姜粉を温い水で溶いでペースト状にします。それを胸や背中に塗ってその上にテープや布を貼り15分くらいおきます。ひりひりするので嫌がっていましたが驚くほど効く家庭医療法の一つでした。薬局で販売される生姜テーピングは日本の貼るカイロのような形になっています。
そして、驚きの愛情たっぷりの熱さまし方法!
最後に熱を出してしまったときの対応です。風邪を引いた子どもをパンツ一丁にさせて母が強く抱っこして眠ることです。母が子どもの熱を取ると言われています。私の母も子どものときにやってくれていましたが、なんとなく熱が下がったような、元気になったような気がしていました(*^-^*)
やっぱり子どもにとって母は一番のお薬かも知れません。私も自分の子どもが風邪引いたとき母から受け継いだ民間治療法で治すようにしています。
驚くようなことが多々あったと思いますが、是非、お試しくださいね!
オユンハン@Mongolia
オユンハンさん、ありがとうございました!
WMSでは様々な視点から身体のケアについてレポートしています。
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