ドイツ人はお給料放棄でも休暇を優先!
ドイツ人は倹約家が多く、節約志向の方が多いことに驚きます。その大きな理由は、旅行費用を貯めるため、とも言われています。ドイツの休暇は長く、計画的に長期旅行に行く人も。なんと、年収の25%を放棄するので休暇を下さい、と会社にお願いする方もいるようです。
お給料の25%を減額すると、有給休暇プラス1か月の休暇がもらえるケースもあります。ドイツでの有給休暇は、たいてい年間30日くらいと言われていますので、25%のお給料減額で2か月のバカンスが取れることになります。なんとも羨ましい限りです。さらにドイツは税金も高いので、それならお給料を減らして税金の支払いを安くしよう、と考える方も多いと聞きました。
バカンスの過ごし方~日光浴大好き!~
では、ドイツ人はどこでどのように30日から60日もの長期休暇を過ごすのでしょうか?
ドイツは、冬の間は日照時間が少ないため、バカンス中は南に行くことを好み、そこで日光浴することが基本となっているようです。ドイツ人の友だちからの情報によると、スペインやイタリアに旅行にいく人が多いそうですが、知り合いのドイツの語学学校の先生は、コロンビアに4週間も休暇で行っていました。
先生でも生徒の授業は二の次!自分の有給休暇をしっかり取ります。代わりの先生が代行をすれば済むことだとあっさりしています。日本では、まず考えられないですよね。
コロンビアは日本からだと地球のちょうど裏側になり、とても遠い国。でも、欧州からはとても近いのです。コロンビアは物価も安く、さらにビーチでの日光浴も楽しめるので、30日ものバカンスにはもってこいのようです。
ドイツ人の日光浴好きの傾向は、毎週のように公園で寝そべる人たちの姿からもわかります。 週末になると、公園では上半身裸で寝そべる人たちで混みあっているほど! 日本では公園で裸になる人はまずいませんよね。
ところがドイツでは女性でさえ、ビキニ姿で寝転んでいるのです。太陽の下で、のびのびと過ごすのが大好きなドイツ人。たいていは音楽を聴いたり、本を読んだりしています。 その人びとの隣では犬も一緒に日向ぼっこ。なんとも平和な光景です。
ドイツ人から学びたい幸福感溢れる生活-ポイントは自分の世界を大切に
ドイツのレストランでは、年金生活者の高齢な方々がゆっくり過ごすというのがほとんど。若い人たちは、公園にビールなどを持ち込んで、ピクニック状態で過ごします。おもしろいのは、そこへ椅子や机も運んでくること。それもアウトドア用ではなく、家から車で運んでくる人もいます。先日も瓶ビール1ダースのケースを1人1ケース、電車で運んでくる若者4~5人を目撃しました。
休暇、遊びを思いっきり楽しむドイツの人々。人の目をあまり気にせず、自分の世界をとても大切にしながら自然に素朴に、そして自由に時間を使っているように感じられます。 だからこそ、彼らの生活はとても快適で充実しているように感じるのかもしれません。
Iolley@Germany
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