日本の子どもが危ない?! 子どもの睡眠サイクルを整えよう

あなたのお子さんは何時に寝ていますか?それは世界の基準から考えて早いでしょうか、遅いでしょうか。きーぽんママさんが現在の子どもの睡眠サイクルについてレポートしてくれました。睡眠サイクルの整え方、お教えします♪

起床時間を早めた4歳の息子の変化

我が家の息子は、現在4歳です。毎朝6時前には自ら目覚め、6時頃に公園へ遊びに出かけますが、以前は、6時にたたき起こされ、朝食。私が後片付けをしている時は、一人でテレビタイムでした。私が目覚めるのは、今も昔も変わらず5時です。そして、保育園に登園するのも、8時20分と変わりません。しかし、起床時間を早めたことで、目に見えて息子の体調やメンタル面が変わり、私はイライラする事が大幅に減りました。
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子ども達の睡眠障害

今、日本で危ぶまれていることの一つである、子ども達の睡眠障害。大人の夜型の生活に付き合う事で、子ども達も自然と夜型のサイクルになってしまうようです。子どもは日中に遊び回り、夕食とお風呂が済めば、重いまぶたをこすりながらあくびをして寝床に入る。私たちの子ども時代にはそれが一般的な姿ではなかったでしょうか。
でも最近では、寝るべき時間に眠らない、眠くても眠れない子どもが増加しています。現代っ子の実に4-5人に1人は、睡眠習慣の乱れや睡眠障害など何らかの睡眠問題を抱えているのです。
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夜型の生活とは?

夕食は20時以降、そこから、入浴や遊び、テレビを見るなどして、就寝が22時以降となってしまう生活の事をいいます。日本小児保健協会が1980年・1990年・2000年に行った幼児期の睡眠習慣に関する調査によると、1歳6か月児・2歳児・3歳児・4歳児・5-6歳児の全ての子どもにおいて22時以降に就寝する割合が増加していて、子どもの生活リズムが年々夜型傾向にあることが明らかになりました。
最近では夜型化に少し歯止めがかかりつつありますが、遅寝遅起きの子どもが数多く見られます。厚生労働省が行っている21世紀出世児縦断調査では、2001年に出生した4万人以上の子どもの睡眠習慣について追跡調査を実施しています。4歳6ヶ月時点での最も多い就寝時刻は21時台(50.1%)、次いで22時台(21.9%)であり、21時前に就寝する子どもは5人に1人以下しかいませんでした。
これは親が残業等で帰宅が遅いことも影響しています。お母さんが働いている家庭ではお母さんの労働時間が長いほど22時以降に就床する子どもの割合が多いことがわかっています。共働きのご家庭が増えているため、どうしても、夕食が遅くなってしまい、その後の事が全て遅くなってしまう事は否めません。
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日本は世界から見て夜更かしさせている

日本の小・中・高校生は世界的に見ても最も夜更かしをしていることで有名です。いくら夜更かしをしても登校時間は同じですから、睡眠時間は短くなり、朝に起こされてもボーっとしたまま朝食も摂らずに登校し、日中には強い眠気をこらえたまま授業を受けている子どもが数多くいます。眠気のためにもうろうとして授業に集中できず、学習障害や注意欠陥多動性障害などの発達障害と間違われてしまったケースもあります。
一方、子どもでも、生活スタイルや睡眠習慣の改善だけでは対処できないさまざまな睡眠障害がみられます。その代表は睡眠時無呼吸症候群です。小児の2%で睡眠時無呼吸症候群がみられるとのこと。重度の場合には日中の集中困難や学習能力の低下がみられますから要注意です。
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夜更かしはどうすれば変えることができるの?

でも、よく耳にするのが「夜になっても寝ないんです。」というお言葉。夜に寝られないのはどうしてか?大人は、ある程度、身体にサイクルが出来ていますから、多少眠たくなくても目をつぶれば眠れる事もあります。子どもは、まだサイクルを作っている途中です。
お子様は今、何時に起きていますか?
早くに起きてしまうと、自分の時間が・・・朝食の準備がはかどらない・・・。等と言われそうですが、朝食の準備は夕食と一緒に下準備をしておくことも出来ます。手の込んだ朝食でなくても、おにぎりと水筒を持って公園で朝食を食べるのも楽しいです。出かける2時間前に起きることで、時間にも気持ちにも余裕が出来ますよね。
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人間は、脳が最後に目覚めるようです。そのため起床から、完全に目覚めるには2時間は必要だと言われています。小学校のタイムスケジュールは午前中に脳を使うカリキュラムが沢山組み込まれています。9時前には始業のチャイムがなります。登校時間ギリギリに起きていては、朝食も存分に摂れていないでしょうから、脳に必要な栄養素も行き届きません。
朝、しっかりと目覚める事が出来ると、充実した気分で1日を終える事ができ、充実した気分で寝入る事が出来たら、また明日も素晴らしい1日を迎えられるはずです!
引用:厚生労働省(e-ヘルスネット)
きーぽんママ@Japan

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