ドイツの小学校のランチタイム♪

海外から送っていただくレポートを読んでいてよく思うことがあります。なんて柔軟な考えをしているんだ!と。ドイツiolleyさんからのレポートを読んで、また思いました。あれ?「日本の小学校は、なぜみんな同じ給食を食べるのが当り前なのだろう」って。

こんにちは、iolleyです。日本の公立小学校は給食制度が普通ですが、世界の小学校ではどのようなランチタイムを過ごしているのでしょうか?

小学校低学年の家庭では…

NkVKP6rJxiWfGCI1455778727_1455778733
ドイツの小学校低学年は、学校は12時には終了します。そのためたいていは家に帰ってからお母さんと昼食をとる子どもが多く見られます。また、お母さんが夕方まで働いている子どもは、学校で午後もアクティビティをしたり、または、午後のクラスを受けたりする子どももいます。その場合は、お弁当を家からもってくるか、パンを途中で買ってから登校します。
子どもが低学年のうちは、子どもが帰宅する時間には仕事を終わらせる方も多いようです。家族に合わせて、お母さんも仕事ができるのは、考え方が柔軟で羨ましいですね。

小学校高学年になるといよいよランチタイム!

小学校も高学年になると、午後の授業もありますので、ランチタイムがあります。学校には、食堂(メンザとドイツでは呼びます)または、カフェテリアがあり、そこで好きな昼食を購入したり、または、家からお弁当を持ってきたり。また、ドイツには、いたるところにパン屋さんがありますので、パンを買ってもってくる子どもも多くいます。
iolleyドイツ小学校ランチタ2
食堂のメニューには、ライスとおかずの中華風のようなランチ、パスタ系のランチ、ドイツ料理風のランチ(じゃがいも、シュニッツエル)などがあります。カフェテリアでは、サンドイッチ、クロワッサン、マフィン、チョコレート菓子類などを販売。

オーストラリアの食堂は屋台形式!

このようなランチの形式は、オーストラリアでも同じでした。オーストラリアでは、食堂、カフェテリアというより、屋台風(日本でいえば、野球球場で売られているお弁当屋さん風)のお店。そこでは、日本の太巻き寿司、サンドイッチ、マフィン、フライドポテト、フルーツ、アイスキャンディー、チョコレート菓子などが売られています。事前に予約をするシステムです。

世界のママ弁当事情は?

家からお弁当をもってくる子どももたくさんいます。お弁当といっても、日本のように、丁寧にお弁当を作るお母さんはいません。ハム、チーズ、レタスをはさんだサンドイッチにりんご、ブドウが添えられるのは、上出来な方です。すごいのは、スパゲツティの缶詰をそのまま持ってきたり、シーチキンの缶詰をスプーンで缶のまま食べたり、という子もいたこと。(目撃をしたときは、びっくりしてしまいました!)
お弁当にリンゴが皮ごとまるごと1個入っているシーンを映画などで見ることもあるかと思いますが、その横によく入っているのが、チョコレートです。アメリカでもイギリスでもオーストラリアでもドイツでも、西洋人のお弁当の基本は、サンドイッチにりんご(バナナ)とチョコレート。
日本のお母さんが作るお弁当とはだいぶ違います。キャラ弁を作るお母さんも職人技ですが、本来は質のよいシンプルなお弁当で充分。見栄えにこだわり過ぎるのではなく、おにぎりに、梅干し、キンピラやかほちゃの煮物、これだけで身体も元気になります。
iolleyドイツ小学校ランチタ

自分で選ぶ力をつける!

オーストラリア、ドイツで息子と小学校生活を経験してきた私ですが、日本の公立小学校も自由にお弁当か給食かを選択できるといいのではないかなと思います。小さい頃から、食べ物も自分で選ぶ制度の方が選ぶという能力を鍛えることになります。給食のように、みんなが同じものを与えられていては、自分で選ぶ能力も身に付きません。
日本も日本の良い点はそのまま残しつつ、海外での選択が柔軟な点はぜひ、見習ってほしいなと願っています。
TNBy1YXh42YIfQI1455779053_1455779060
By iolley@Germany

The World’s Mother Salonには、ドイツより生き方、教育・留学情報について面白いリポートが届いています。
長期休暇をしっかり楽しむ!/ドイツ人の休暇の過ごし方」、「え!?病院行かないの?―ドイツ人が風邪をひいても、すぐに病院へ行かないわけ―」、「中卒からの支援も充実!ドイツの職業訓練制度」、など…
様々な視点で日本との違いを比較できる記事をご用意しました。
こちらからお入りください。
↓↓
The World’s Mother Salon Germany Report 

iolleyさんありがとうございました!
iolleyさんの他の記事も合わせてお読みください。
ドイツの小中学生の放課後の過ごし方
ドイツの教育~書くことと発言すること~
ドイツ人の食生活から学ぶこと、考えさせられること
ドイツに来たシリアからの難民の人々
iolleyさんリレーインタビュー
ぜひリレーインタビューにご参加ください。
あなたの声を世界のママに届けます。インタビューはこちらから