ドイツの電車の駅には、改札がない!?

毎日の通勤ラッシュにストレスを感じている方は多いのではないでしょうか。この通勤ラッシュってどこの国も同じだと思いますか?――ドイツはちょっと違うようですよ!今回はドイツ・ベルリンの素敵な仕組みをご紹介しましょう。

Berliner U-Bahn with Oberbaum Bridge at sunset, Berlin Friedrichshain-Kreuzberg, Germany
ドイツの電車に乗る時、日本と違い、なんとなくストレスを感じないな、と思っていました。こちらは首都のベルリンですが、通勤時間でも東京のようなラッシュアワーや通勤地獄はありません。でも、ストレスを感じない理由はそこだけではなかったのです。

ドイツの電車の駅には改札口がない

なんと、ドイツの電車の駅には改札口がないのです!
切符は各自購入しますが、改札口でチェックせずに、電車に乗ることができます。定期券をもっていれば、カバンからいちいち出す必要もありません。毎朝、カバンから定期券を出して、また締まって、というストレスがないのです。
subway

監視員がキセルをしていないか抜き打ち検査

ただ、改札がなく、切符を見せなくていいからといって、切符や定期券を購入せずに電車に乗ってしまうと、大変なことになります。どこからともなく、コントロールする監視員が突然現れるのです。それも普通の恰好をしている一般人のようで、いきなり“定期券、切符を見せてください”と始まるのです。
1か月に1回くらいは、このような状況になります。
もしキセルをしているのが見つかると、かなりの罰金を支払わなければいけません。現地のドイツ人で、いつ監視員が来るかわからないような状況でキセルをしようとする人はほとんどいません。
この改札口がないシステムはとても快適ですし、監視員を雇うことで、キセル乗車の人もいなくなりますので、賢いシステムだなと思います。
bahnhof in kiel

ドイツの電車代と定期代は高額

しかしながら、ドイツの電車代は非常に高い! 定期代も高いです。
例えばベルリンでは、定期代は大人で1か月1万円程度。これは、ベルリン市内の電車、バスなどのすべてに使えるのですが、毎日の通勤距離が短くても、ある適度長くても、同じ定期代なのです。日本ではどこの駅からどこまでと指定でき、定期代も距離で違ってきますが、ベルリンでは定期代は一律です。
Bahnpreise

自転車も犬も一緒に、電車に乗ってどこまでも♪

そしてドイツでは、電車に自転車の持ち込みだけでなく、犬も乗車することができます。
iolleyドイツのホーム8
電車に自転車を載せて湖のある森まで行き、そこでサイクリングをすることができるという状況。羨ましいですね!また、犬も飼い主さんと一緒にどこでも行けます。ドイツは電車だけでなく、買い物もレストランもほとんど犬も入れますので、犬にとってもとても良い国です^^

なんと電車の中で演奏も可能!

また、ベルリンの電車の中では、ギター、アコーディオン、バイオリン、フルートなどの楽器を演奏して、お金をもらっても良いことになっています。素敵な演奏をよく耳にします。アーティストを大事にしているからだと感じます。また、電車の中で乗客にお金を乞うことも許されています。
iolleyドイツのホーム6
電車の様子からでも、その国の雰囲気や特徴が垣間見ることができます。
ただ現在は、日本でもドイツでも電車の中では、ほとんどの人がiPhoneなどスマートフォンを見ています。そんなに情報が大切だろうかというのが、私の疑問ですが・・・。
Iolley@Germany

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