マレーシア中華系の人々の新年~お年玉事情からシングル向けイベントまで~

日本のお正月は1月1日ですが、旧暦で祝うマレーシアはそろそろ新年を迎えます。今回は、マレーシア中華系の人々の新年についてご紹介しましょう。

マレーシアの新年の準備~ママは大忙し!~

マレーシアは他民族国家のため、新年も旧暦と新暦の考え方があります。今年の旧暦の新年は1月28日。そしてこの新年を迎えるにあたり、ママ達は作らなくてはいけないもの、準備しなくてはいけないものがとても多く、忙しい日が続きます。
家の中の掃除をしたり、新年の飾りを買ったり、庭の草花をきれいにしたり、親戚に新年の贈り物を考え始めたり、新年の餅菓子を作ったり、などなど。

新年の餅菓子
家で餅菓子を作りたくないのであれば、外で購入することもできます。一般的には、この種の餅菓子は添加物もなく、安心して食べられるものが多いです。問題は、マレーシアは一年中、夏のような気候であること。
焼いても揚げても傷みやすく、気をつけないとお腹を壊します。また、夏以外の期間は乾季のため雨が少なく、朝晩は涼しく、日中は太陽がかんかん照りという状況です。そのため、のどが痛くなったり、咳が出たり、熱が出たりということがよくあります。一日の中で寒暖の差が激しいため、体調管理は充分に気を付けなければいけません。

新年を迎えるマレーシアのショッピングモール

マレーシアの新年の過ごし方~大晦日から元宵節まで~

次に、新年の過ごし方についてご紹介しましょう。
中華系の人々の新年は15日間あります。旧暦のお正月(今年は1月28日)の1日目から15日目(元宵節)まで。大晦日の夜に家族でご飯を一緒に食べる以外に、都市と田舎では新年の過ごし方が違います。

大晦日

田舎の新年は、温かい雰囲気が溢れています。近隣の人たちはお互い知り合いのため、夜ご飯を食べた後、外で休憩しながら、おしゃべりをするという光景がよく見られます。また、昔の友達に会ったり、別の場所から帰ってきている同郷の人達に会ったりもします。

クアラルンプールのThean Hou寺院にある赤い灯篭の装飾品。

お正月

お正月の1日目は日本とあまり変わらず、寺院に参拝に行きます。家長たちはお祝いとして、皆がお待ちかねのお年玉をあげ、それから親戚のお家を訪れます。お正月の2日目は、ママ達の実家に帰る日です。
そしてお正月の3日目は友達と会ってごはんを食べたり、同窓会などで忙しく過ごします。3日目から元宵節までは各自それぞれのことをして過ごします。私の田舎では、お正月8日目から10日目が中華系の新年の中では最もにぎやかです。
現在は昔と少し違い、お休みを取り遊びに行ったり、旅行で観光名所に行ったりしますが、これは一部分に過ぎません。

お年玉は未婚ならもらう権利あり!

そして子ども達が楽しみにしているのがお年玉。子ども達は、両親、親戚、遠縁の親戚からもらえます。近所の子ども達にあげる場合は小学生以下のことが多く、健康で大きくなることを願います。
そして日本と違うのは、未婚なら男性も女性もお年玉をもらう権利がある、ということ!! 30歳を過ぎてももらう人がいる一方で、お年玉をあげるのは既婚者の役目。実際は30歳以上の既婚者ですが、毎年この時期の出費に頭が痛いという人も少なくありません。

新年最後の元宵節はシングル男女のためのイベントも

新年の最後の1日は元宵節です。シングルの男女が川辺でリンゴやみかんを投げる習慣はまだ残っています。みかんの表面には連絡先と名前が書かれており、これを女性が投げ、男性がすくい上げます。
このイベントはマレーシアのペナン島で毎年見ることができます。ただ現代社会では、あえて連絡先を見知らぬ人に教えるなんて、ちょっと危険かもしれませんね。
みなさん、マレーシアの新年はいかがでしたか?
今年も皆さんが平穏に暮らせますよう、お祈り申し上げます!

By VeggieChew

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